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ブックマーク / tokyoretro.web.fc2.com (14)

  • 激ウマのマカロニ料理「ハッピーシェフ」

    もう、ウソでもいいから「それ、私も知っている!」と誰かに言ってもらいたい一品です。 これ、一種のグラタンっていうか、マカロニ料理の素なんですよね。販売していたのは、やはり30年以上前かなぁ。お菓子とは違って、こういう商品ってマニアも少ないし、ネットにも全く情報が出ない……。 体裁は現在も売られるハウスの「マカロニグラタン」などと同じ。デミグラスソースのシーズニングとマカロニが セットになって箱に入ってる。挽肉を別に買って、それを炒めて付属のシーズニングとミックスしてソースをつくる。で、別茹でしたマカロニと和えてできあが り。ブラウンソースの焼かないグラタンって感じなんですが、これが、もう、信じられないほどおいしかったっ! 子ども時代は、365日、3、この「ハッ ピーシェフ」をべたいって気で思っていました。 が、我が家の母はインスタント品に懐疑的で、あんまりいい顔をしないんですね。

    激ウマのマカロニ料理「ハッピーシェフ」
  • 「ノザキのコンビーフ」の看板

    昔の広告看板には謎めいたものが多いんですけど、これも代表的な一品ですね。その昔、JRの駅付近でやたらと目にした「ノザキのコンビーフ」の看板です。数は減っているようですが、最近でもときおり目撃しますね。 「と にかく商品名だけを覚えてもらえりゃあいい」というシンプルな発想。「おいしい!」とかのキャッチコピーどころか、連絡先もない。っていうか、メーカー名 の川商フーズすら掲載されていない。とにかく「コンビーフ!」とだけ断言する。言いっぱなしの潔さがいかにも昭和だと思います。 当時のこういう街貼り看板には、商品名のみが掲載された「だしぬけ」感に満ちたモノが多くて、貼られる場所にも いまいち脈絡がなかったりする。「それをここに貼ってどうすんの?」というか、あくまで「なんとなく」貼った感じ。その「は?」という印象が、風景に「風 情」みたいなものをもたらしてくれていたような気がします。 今 なら「費用

    「ノザキのコンビーフ」の看板
  • ホームシックとキングジョー

    小学生 時代の僕は夏休みになるとひとりで祖父母の家に数日間泊まり、近所に住んでいる従兄妹たちとカブトムシを獲ったりして、いかにも夏休みらしい日々を過ごし ていました。毎年、この郊外で過ごす数日間の生活はもちろん大きな楽しみだったんですが、ひとつだけ問題がありました。ホームシックという病いです。 僕は一人っ子だったためか非常に甘ったれで、小学校の低学年のころまでは、外泊をすると必ず「帰りたいっ! 帰りたいっ!」という発作が起こるんです。 このホームシックの発作というのは継続的に起こるものではなく、起こるポイントというのがいくつか決まっていました。 祖父母の家に泊まる場合、最大の発作ポイントとなるのは、車で僕を祖父母の家まで送ってくれた両親が、「じゃあ、帰るわね。おじいちゃんとおばあちゃん の言うことをちゃんと聞くのよ」などと言い残して去っていくときです。 なんだか「置き去りにされた」というど

    morobitokozou
    morobitokozou 2016/06/26
    おもしろいなこれ。“僕はどうしていいかわからなくなり、自分の内面世界のどこかで、なにかがポキリと折れたような気がしました。とたんに、もういてもたってもいられなくな り、ギャ~ッ!と泣きわめきました。”
  • 嘘曼陀羅

    今回もまた誰からの共感も得られないネタなんですけど…。 ずっと気になっていて、ことあるごとに思い出しては「今度調べてみよう」なんて考えるんだけど、結局、いつもそのままになっちゃってる記憶……ってありま すよね? この記憶、それを「懐かしい」と思いはじめた中学生くらいのころから、実に30年間も「そのまま」にしちゃっていた案件です。 幼稚園に入る前のことだったと思います。だから60年代後半から70年代初頭のころ、我が家では朝日新聞社のグラフ誌『アサヒグラフ』を定期購読していま した。当時の僕は毎号、この雑誌が楽しみで、屋さんから配達されると親よりも先にページを開いていました。別に3歳のガキが社会派の報道記事に関心が あったわけではありません。この雑誌の巻末あたりにあった見開き掲載のイラストの連載に魅了されていたんです。 細密画のようなタッチで 描かれたシュールかつグロテスク、それでいて少々ユ

  • 大洋漁業「ユーフー」

    これについても自著で何度か書いているんですが、確か『まだある。夏休み 編』のときだったかな、思い出のジュースという章でどうしても「ユーフー」を扱いたくて、メーカーの大洋漁業、現在のマルハニチロに取材をして資料などを 請求したことがありました。が、やはり社内にはすでにわかる人がいない、資料もほとんど残ってないということで、得られたのはFAXで送られてきた数行の 文字情報だけ。それもすでに知っている内容のみで、非常に落胆したことがあります。 まぁ、無理もない。発売は1975年。40年も前の商品ですし、大ヒット商品であればともかく、単なる地域限定のローカルな飲料。マルハ的にはまったく主力商品ではなかったわけで…… しかしなぁ、一応はテレビCMを打っていたし(これがあんまり記憶にないんだけど、関東ローカルだったのかなぁ?)、僕的には幼少期にもっとも大量に消費 した定番飲料。記憶のなかでかなり美化さ

    大洋漁業「ユーフー」
  • 「なんとかファン」という扇風機のおもちゃ

    きわめて記憶が曖昧な案件なんですが…… たぶん70年代前半からはかばくらいにかけての時期に発売されたオモチャの記憶です。 メーカーはトミー……だったような気がしますが、いくら調べても該当商品がないので、違うかも知れません。が、それなりにメジャーなメーカーだったと思います。駄玩具ではなく、一般流通の商品です。CMはしてなかったと思うなぁ。 商品名は「なんとかファン」か「ファンファンなんとか」だったと思います。「ファン」という言葉が入っていたのは確実。いわゆるハンディ扇風機なんですが、右図のようにキャラ化されていて、かわいい顔がついているんです。 乾電池で駆動し、もちろん実際にファンは回転し、一応実用に耐える……という感じ。昔、よくプラモデルで「ハンディファン」が売られていましたが、あれをキュートにキャラ化しました、というコンセプトの玩具でした。 カラー別に3種類くらいあって、僕は黄色を持って

    「なんとかファン」という扇風機のおもちゃ
    morobitokozou
    morobitokozou 2016/06/26
    “情報求む!”
  • 鎌倉書店『スポーツノート』シリーズ

    70年代後半から80年代にかけて、今はなき鎌倉書店から刊行されていた ムックシリーズ「スポーツノート」です。これ、どういうわけか2、3歳ほど年齢が違うだけで「え? 知らない」という人が多いんですが、どうも80年前後 に中学生だった世代にピンポイントでウケていたんですかねぇ? 僕ら世代はもうど真ん中で、完全に定番でした。 僕の感覚では、小学館入門百科とかを卒業したら次はコレ……って感じのシリーズでしたね。 タイトルとおり、基的にはスポーツの入門書シリーズなんですが、まぁ、「BE-PAL」的なアウトドアホビー全般をフォローしてました。釣りとか、カヌーとか、あとフリスビーなんてのも。 で、とにかく装丁が(当時としては)カッコよかった。「洋雑誌」みたいなツクリで、レイアウトも解説イラストも掲載されているグッズも広告も、とにかく (当時としては)ファッショナブル。正直、「なんとなくカッコいい」だけ

    鎌倉書店『スポーツノート』シリーズ
    morobitokozou
    morobitokozou 2016/06/26
    “あの頃、なんだかみんなが「架空の外国」を見てたような気がします”, “ここではないどこか……。「外」に憧れるというあの気分は、その数年後のバブルによって非常につまらない形で回収されてしまう”
  • 拳銃ブームと拳銃図鑑

    「拳銃ブーム」といっても、ピストル玩具は昭和男児の基的アイテムだった ので、60~80年代を通じて拳銃は常に一定の人気を誇っていたと思います。60年代までは西部劇人気との関連が強かったし、その後の「軍記ブーム」から 80年代までは「ミリタリー」大好き少年たちが一定量存在したので、軍艦・戦車・戦闘機好きの子たちからの人気も得ていました。 が、ここでは主に70年代の少年たちの「拳銃観」について書いてみたいと思います。 一説によれば、子どもたちが個々の拳銃のスペックなどについて云々するようになったのは、1969年から『週刊少年キング』で連載が開始されたマンガ『ワイルド 7』(望月三起也)の影響が大きかったようです。これ以前、マンガで描かれる拳銃は「なんとなく拳銃に見えればいいや」みたいなものが多く、『ワイルド 7』に登場する実銃の描き分けは、当時はかなり画期的だったのでしょう。細部の描き込みだ

    拳銃ブームと拳銃図鑑
  • 「リボンシトロン」の「くるくるグラス」

    僕はこのグラスのことをずーっと「ゆらゆらグラス」だと記憶していて、いくつかの自分のにもそう書いてしまっているんですが、先ごろ、某レトロショップで再会して確認したところ、「くるくるグラス」が正式名称でした。 「くるくるグラス」は1977年の「リボンシトロン」のノベルティです。 これも記憶がおぼろげですが、たしか「リボンシトロン」を半ダース買うと、箱に入った2個セットのグラスがついてくる……という形式だったと思います。 かつて、ジュース類の販売にはガラス瓶が6収納できる紙製の手提げがよく用いられていましたが、あれを買うとノベルティがもらえるというキャンペーンを各社がこぞって展開していました。 キャンペーン期間はノベルティをPRするCMもガンガン放映されて、「サントリーエード」のト音記号の形のストローとか、見たとたんに「ほしいっ!」ってなっちゃう魅力的なモノがたくさん製造されていましたね。

    「リボンシトロン」の「くるくるグラス」
    morobitokozou
    morobitokozou 2016/06/26
    これはほんとうにひどいな (いい意味で)
  • ゴールド芯

    1973年前後にコーリン鉛筆から発売された0.5mmシャープ芯の名作「ゴールド芯」。僕ら世代にはいっさい説明不要の逸品です(発売年に関する明確な資料が入手できませんでした。雑誌広告などが大量に打たれたのは73年からですが、実質的な発売年は72年らしい)。 コレを筆箱に忍ばせておくだけで「おぉ~っ!」というどよめきとともに野次馬がゾロゾロと机のまわりに集まってきて、その日だけは教室のヒーローになれた……なんていう信じがたいほどアホな状況が70年代なかばの小学校にはあったんです。 当時、僕は小学校の1年生。それまでは「金属製の高級文具」というイメージだったシャープペンシル市場に、ガンバれば子どもでもなんとか買える安価なプラ スチック製のモノ、カジュアルでカワイイ感じの女児向けのモノなどがポツポツと登場しはじめたころです。もちろん小1のガキだった僕らも物珍しさで飛びつ いて、シャーペンを持つこと

    ゴールド芯
  • スピン その2

    確かに「一度だけべた」という記憶があるにもかかわらず、中学生のときから現在まで、誰に話しても「そんなもん、あるわけねーじゃねーか!」とか「夢だよ、夢!」とか言われつづけてきた「いちご味のスピン」については、当サイトのココや、自分ののあちこちにも書いてきました。 森永製菓に取材したときについでに聞いてみたりもしたんですけど、広報の方から「記録には残ってないと思う。ローカルなテスト販売で、そういう商品を試験 的に販売したことはあるかも……」みたいなボンヤリとしたお答えをいただいたりして、なんだか自分でも自分の記憶に自信がなくなり、「じゃあ、もう夢でい いや! こんな記憶は捨ててしまえっ!」とヤケを起こしたこともありました。 しかし! 昨年、某出版社の某編集者が、古雑誌の掘り起こし作業の最中に、偶然にも私の記憶を完全に裏付けるとんでもない資料を発見して送ってくださいました。それが右の広告写真

    スピン その2
  • 地球ゴマ

    1921年に発売され、70年代に大ブームを巻き起こしたタイガー商会の「地球ゴマ」が、今年(2015年)3月、ついに製造終了する…… というショッキングな情報をいただきました。 この傑作科学玩具の歴史については、2011年に「日産アベマグ」に取材記事を書いていますので、下記に転載しておきます。 ご参考までに……。 ↓ 朗報:「地球ゴマ」、2016年春に進化して復活予定! (2015.11.28) 「地球ゴマ」製造終了後、タイガー紹介のご担当者から連絡をいただきました。「地球ゴマはやむなく生産終了となりましたが、このままでは国産ジャイロゴマ が廃れてしまうため、何とかして地球ゴマのスピリットを継承し復活させるべく、このたび新会社を設立する運びとなりました」とのこと! 「地球ゴ マ」絶滅のニュースを受け、50件ほどの会社から引き継ぎの申し出があり、ある町工場に製造委託することになったそうです。新

    地球ゴマ
  • 初見健一のweb site * 東京レトロスペクティブ

    東京新聞・中日新聞サンデー版連載コラム 『初見健一の これなんだっけ?』 2020年6月から東京新聞・中日新聞サンデー版にてスタートしたミニコラム。毎回、お菓子や玩具、文具、雑貨などなど、懐かしの昭和モノをひとつ取りあげてちょこっと解説しています。日曜の朝らしい「のんびり感」をぜひ楽しんでください。 月刊『ムー』&公式サイト『ムーPLUS』連載 『昭和こどもオカルト回顧録』 70年代のオカルトブームのアレコレを当時の「子ども目線」で紹介するエッセイです。月刊『ムー』誌には1ページのコラムとして、webサイト『ムーPLUS』では内容を補足した長文コラムとして毎月掲載。 公式サイト『ムーPLUS』「昭和こどもオカルト回顧録」 『まだある。おやつ編 改訂版』 2007 年に刊行した「おやつ編」を13年ぶりに改訂しました。例によって絶滅商品多数、会社がごと消滅してしまったモノもたくさんあって、こ

  • カウボーイのウインナー

    この話をするのはもう飽きました……。 どうせ一生解決できない疑問なんだと、すでにほぼあきらめてます。 中学生時代から現在までに、おそらく50人くらいの人にたずねてるし、今年になってからも「教えて!goo」とか「yahoo!知恵袋」などに質問を書き込んでいるんですが、反応なし。もういいです。 ……とヘソを曲げると話が終わってしまうので、一応書いてみます。 知りたいのは、あるウインナー。 売られていたのは70年代なかばくらいだったと思います。 記憶ではもっのすっごくメジャーな商品でした。「ウイニー」とか「パルキー」なみにあちこちのスーパーで目にしていたはず。なので、(CMをやっていた 記憶はないんですが)日ハムとか丸大ハムとか、超有力メーカーの商品だったと思います。高級ソーセージ的な特殊な商品ではなく、あくまで「ウイニー」 「パルキー」などと同じ土俵上の商品でした。 特徴としては、主に3つ。

    カウボーイのウインナー
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