戦国時代に四国をほぼ統一し、江戸幕府に滅ぼされた土佐の豪族、長宗我部一族の新史料が高知県宿毛市の民家で見つかり、土佐山内家宝物資料館(高知市)が10日、報道関係者に公開した。 1人の家臣に宛てた史料がそろっているのが特徴。一族に関して現存する史料は少なく、同資料館の渡部淳館長は「まとまった史料の発見は貴重。親戚間の権力関係が分かる史料もあり、長宗我部の内部構造を知ることができる」と今後の研究成果に期待した。 見つかった史料は主に文書で計8点。このうち4点は家臣の川田喜兵衛に宛てられ、戦国武将、長宗我部元親の父、国親が領内の耕作権を認めた文書などが含まれる。川田喜兵衛の経歴などはよく分かっていない。 資料館は12月11日から来年1月30日まで史料を一般公開する。