概論 まぁとにかくびっくりした。全くノーマークだった「Rio -Rainbow Gate!-」の話である。パチスロ由来のアニメという事で「どうせトチ狂ったパチスロメーカーがまた勘違いしてアニメで一儲け出来ると錯覚したのだろう」と思っていたのである。これは決して俺が迂闊だった訳ではなく、世のアニメウォッチャーの大半はこの企画を目にした時に同じ様な感想を抱いた筈である。「あんた、何しに来たの?」と。 ところが「Rio -Rainbow Gate!-」はそういうアニメではなかった。効率よく配置されたキャラクター、ナンセンスなバトル演出に隠された堅実なストーリー、画面を広く取ったレイアウト、逃げない作画と、生粋のアニメコンテンツでもあまりお目にかかれない程の「本格派」だったのである。何でもアリの世界観の裏側には「やってはいけない事・やらなくてはいけない事」が厳密に設定され、全13話を通してそれはほ