岩波書店 2004年 本文が100ページちょっとの本であるが(それに10ページ以上の訳者解説と20ページ弱の参考文書、6ページほどの日本語文献案内がつく。それぞれがとても充実している)、とても内容の濃い本であると思った。 ポストモダン思想は一時の力をもたなくなったとされるけれども、それでも反=近代の思想はいまだに根強いものがある。しかし、わたくし自身は、近代をそんなに悪いものとは思っていない。 批判するひとにとっての近代とは、「科学」であり「産業」なのであり、さらには「進歩」であり「理性」なのであろう。西欧で、そういう進歩への信仰が決定的に失われたのが、第1次世界大戦のときである。その後、ナチズムがあらわれ、ソヴィエトも崩壊した。近代の評判が悪いのはよくわかる。それでもわたくしには近代というものがそんなに悪いと思えないのは、近代とは啓蒙思想に通じる何かなのではないかと思っている点にある。も
本書の問題意識というのは「エピステーメー」の説明リンク先にあるような単純な進化論的視点、知の単線的進化論的視点への相対主義も含み、同時にエピステーメーとしての「科学」がいかに偶然的に時代を代表する知の体系となっていったか、ということを改めて素描しなおしているところにある。 大事なのでもう一度言うけど「進化ではなくて適応」であり「必然ではなくて偶然」なのだ、現在我々の居る科学文明とは。 科学とは科学的なエピステーメー(理論)と、その樹形図的知識を掘り下げていく技術的な知の実践といえる。前者は数学(抽象言語)や自然言語によって論証過程を経た後「科学理論」として体系づけられ、後者は実験やそれぞれの専門職でしかるべき過程を経た後に実証されていく。後者の「しかるべき」過程が複雑なため専門的な知識、すなわち技術的な知識が必要となる。 一部の理系は「科学=実験的実証」としての認識しかないため後者の過程ぐ
ヨーロッパ精神史入門―カロリング・ルネサンスの残光 坂部 恵 岩波書店 1997-05-16 売り上げランキング : 362162 Amazonで詳しく見る by G-Tools 『ヨーロッパ精神史入門』は、読み進めるにつれて高まる興奮を抑えられないほどの含蓄にあふれた本だった。ただし裏返しに言えば、ここには含蓄しかないので(短い講義メモのようなものを25回分集めた本であり、詳細な文献改題や論証などはないので)、本書に何かを見いだした読者は、坂部恵が数行で書いていることの意味を自力で正確に理解し、その解釈や問題提起の妥当性と射程をたしかめるために、膨大な時間と知力を費やさなければならないorz。先が思いやられる……。 気を取り直して、いちばんのポイントだけ記すならば、近代の思潮における過度の唯名論的傾向に抗して、(スコラ的)実在論を復権させようということである。この縦糸を象徴する叙述として
斉藤 淳 『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』 (SB新書) 発売中💙💛 @junsaito0529 民主主義体制と権威主義体制を比べると、前者では政策転換が選挙を通じて漸進的に起こるため、リスクをヘッジしやすいという学説がある。日本は、民主主義体制という名目だけど、あまり選挙とは無関係な政策転換ばかりやっているから、いつか急に舵を切らなくなって大変なのではないかと懸念する。 2011-09-30 06:33:29 斉藤 淳 『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』 (SB新書) 発売中💙💛 @junsaito0529 議員本人の報酬は減らして構わないので、その分、政策スタッフ10人ぐらいつけたら良いんじゃないですかね。定数削減は財政にほとんどインパクトナイですよ。むしろ霞ヶ関への民主的統制を強化した方が良いんじゃないですかね。僕は参議院は不要論です。 @makotosug
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