ある日、肌着を脱いだら、その内側にフケのでかい版のようなものがびっしり着いていた。ただの乾燥した垢だ。まるで脱皮してしまったかのように、肌着の内側が真っ白。こんな風になったのは初めてだ。何故こんなんなったのか、考えられる原因は二つある。 一つは、湯船に浸かるのをやめたこと。これは仕方のないことだった。湯船に浸かって身体が温まった途端に気を喪うということが何度もあって、いつかそのまま溺死しそうだなと思ったので、しぶしぶシャワーを浴びるだけで我慢することにした。その結果、身体についた垢を十分ふやかして落とすことが出来なくなったのだろう。 もう一つ。垢擦りタオルを新調したこと。シルクのような手触りでボディーソープがモコモコ泡立つ。けれど、肝心の垢擦り能力は乏しかったようだ。 それで、せっせと身体を洗っても、垢じみていて、乾燥した垢が剥落して肌着の内側にびっしり付着する。驚いたね。よく観察したら、