「津賀さんが楠見さんの仲人。本当かな。びっくりです」 パナソニック関係者がこう切り出した。 言うまでもなく津賀さんとは2021年6月24日付で代表権のない会長になる津賀一宏社長(64)。楠見さんとは、2021年4月に津賀氏の後任CEO(最高経営責任者)、2022年4月に発足する持ち株会社「パナソニックホールディングス」社長に昇格する楠見雄規常務執行役員(オートモーティブセグメント担当) オートモーティブ社社長(55)である(2021年6月の株主総会の決議を経て正式に決定する)。 入社早々に難題をいとも簡単に片付けた 楠見氏は京都大学大学院を修了後に入社し、直後に配属された研究所で津賀氏に出会った。サラリーマンにとって、最初に出会った先輩から受ける影響は大きく、先輩は新入社員であった頃の「生い立ち」を熟知している。それも、優秀な後輩だと強く印象に残るものだ。津賀氏は入社早々に楠見氏に難題を与
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