OECD(経済協力開発機構)の「コンパクトシティ政策報告書」で世界の先進5都市の一つとして取り上げられたり、ロックフェラー財団「100のレジリエント・シティ」に選ばれたりと、海外からの評価も高い富山市のコンパクトシティ政策。これまでに多くのメディアでその内容が伝えられ、富山市が公開している資料も多い。そこで今回は、個別の関連施策の細部ではなく、コンパクトシティについての考え方を中心に、富山市の森市長に話を聞いた。 ――コンパクトシティに取り組んだきっかけを教えてください。 2002年度から03年度に掛けて、今取り組んでいるコンパクトシティのビジョンの基礎的な部分をとしてまとめたのですが、ベースにあったのは人口減少の問題でした。 人口は全国で同じ割合で均等に減っていくのではなく、都市間で差が大きく出ると考えました。とりわけ地方都市は転出が多くなる。特に若い世代は、さらに高等教育機関に進むため
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