『特論だから、著名な先生来るんだよな!』みたいな院生の期待が、音を立てて崩壊するのを壇上で経験したことありますか?僕はあります、動物学特論です。 さて、先日イントロを書いた飼育環境の話。まずは飼育の際の温度について、マウス・ラットを例に講義します。 すでに本職の先生が詳しくまとめられているので、そちらを参考にしてもらえばいいのですが*1、外部からも見れる日本の動物実験施設での基準を2つほど書きだしてみます。 東北大学:マウス・ラット・ハムスター・モルモット 20~26℃、ウサギ・サル・ネコ・イヌ 18~26℃ 長崎大学:マウス・ラット・ハムスター・モルモット・ウサギ 20~26℃、サル・ネコ・イヌ 18~26℃ このように、似たりよったりな基準がほとんどの大学で採用されていますが、これはひな形となる「実験動物の飼養及び保管等に関する規準」が日本実験動物環境研究会(Japanese Soci