今日は、ノーベル化学賞の発表日。化学というとフラスコやビーカーを使った実験を思い浮かべます。しかし、今年のノーベル化学賞の舞台となったのは、コンピューターを用いた化学、「計算化学」とよばれる分野です。計算化学は薬作りの世界においても用いられているのですが、今回の受賞内容に関しては知らなかったことも多いので、ノーベル賞サイトにある解説を読んでみました。 The Nobel Prize in Chemistry 2013 - Advanced Information 「分子についての学問」である化学においては、「分子の形を見る」というプロセスが欠かすことが出来ません。分子の形を知るための実験手法としては、X線回折構造解析やNMR(核磁気共鳴法)と呼ばれる方法があります。その一方、計算化学では、分子の形を「理論に基づいた計算」で求めます。 今年度のノーベル化学賞は、大きな分子の構造・分子どうしの