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2015年6月20日のブックマーク (4件)

  • 【作品解説】マルセル・デュシャン「L.H.O.O.Q」

    《L.H.O.O.Q》は1919年にマルセル・デュシャンによって制作された修正レディ・メイド作品。レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナリザ》の安物のポストカードに鉛筆で口髭と顎鬚を付け加えて、《L.H.O.O.Q》というタイトルを付けたものである。 題名をフランス語で発音すると「エラショオオキュ」になり、「彼女はお尻が熱い(俗語で「好きものの女だ」の意)」と聞こえる。 この1919年という年は、ちょうどレオナルド・ダ・ヴィンチの没後400年に当たる年で、当時大変な人気を博していた。そうした時期にデュシャンは伝統、西洋文明、昔の巨匠の傑作数版に対する若い世代の反抗をうまく表現したものだと評価されている。 しかし、デュシャン自身は、特にダ・ヴィンチを小馬鹿にするといったわけではなく、これはデュシャンの女装用の名前ローズ・セラヴィにつながる性別混同遊戯・ペルソナ作品の系統に属する作品となる。 「あれ

    【作品解説】マルセル・デュシャン「L.H.O.O.Q」
    motowaka
    motowaka 2015/06/20
  • 土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」 第10回 : ギャラリー  ときの忘れもの

    「瀧口修造とマルセル・デュシャン」第10回 Shuzo TAKIGUCHI and Marcel Duchamp Vol.10 土渕信彦 10.「オブジェの店」(その3) 前回まで2回にわたって、瀧口修造の「オブジェの店」をひらく構想の、経緯や内容を見てきたが、今回は「オブジェの店」と、店の看板が掛けられた瀧口の部屋との関係について、少し考えてみたい。なお、自らの部屋について、瀧口は英語でstudioと表記していた。アトリエや写真スタジオのような、何かの制作に関わる場所の意味合いと思われる。実際に60年頃から、この部屋のなかで水彩やデカルコマニーなどを制作し、後には『マルセル・デュシャン語録』(東京ローズ・セラヴィ、1968年)の刊行も進めた。 よく知られているように、瀧口の部屋には、交流のあった多くの作家から贈られた平面やオブジェで溢れていた。雑誌「太陽」(93年4月)など、部屋のオブジ

    土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」 第10回 : ギャラリー  ときの忘れもの
    motowaka
    motowaka 2015/06/20
  • 地方創生に挑む地方新聞社(3) 富山もようプロジェクト | ウェブ電通報

    ~地方紙は今、読者との絆を財産に、新機軸の取り組みにチャレンジしている~ 今、地方新聞社は、地元での強いネットワークを生かし、新たな事業を創出、地域活性化に大きく寄与する取り組みを展開しています。各社は従来の枠を超え、新領域で次々と地方創生につながる成功事例を生み出しています。コラム「地方創生に挑む地方新聞社」では、そんな取り組みの中からユニークな事例をピックアップし、6週連続でお届けします! 2014年8月2日から4日連続で、北日新聞社の購読者に全面色鮮やかな模様でラッピングされた朝刊が届けられた。1日目のモチーフは、富山県の豊かな自然の象徴「立山連峰」、2日目は富山湾の宝石といわれる「シロエビ」、続いて美しい「水流」、そして富山で盛んな「ガラス工芸」。 これらはテキスタイルデザイナーの鈴木マサル氏が、富山の魅力を題材にデザインした。コンセプトは「富山を誰かに贈るとしたらこんなもよう

    地方創生に挑む地方新聞社(3) 富山もようプロジェクト | ウェブ電通報
    motowaka
    motowaka 2015/06/20
  •  Gレコ読解キーワード3:クンタラ - カオスの縁――無節操備忘録

    この連載の第1回記事でちらりと述べたように、毎回何かしら作品の重要テーマとなる言葉を造語して見せる富野監督が、『Gのレコンギスタ』において繰り出したのが、「クンタラ」です。 真偽のほどは語られていませんが、大昔に用とされていた人種という意味を持たされた差別用語であり、劇中ではマスク大尉ことルイン・リーの行動を規定する動機として、再三強調されました。 また、キャピタル・アーミィ、アメリア、トワサンガ、ビーナス・グロゥブなど様々な勢力が入り乱れる『Gレコ』において、結局主人公ベルリと最後の対決を演じたのはこのマスク大尉であり、彼のクンタラとしてのコンプレックスは、ベルリの「選ばれた血統」との対比として、最終決戦の重要な軸となりました。 第1回記事で述べたような、宗教やタブーがガンダムの最新シリーズで大きくクローズアップされた事情と同じように、差別の問題が取り上げられたのにもそれに対応する時代

     Gレコ読解キーワード3:クンタラ - カオスの縁――無節操備忘録
    motowaka
    motowaka 2015/06/20
    “「分かり合う」必要はない。変に譲歩する必要もない。/その怒りや憤懣に、正面から応える必要はある/それが、だれもが「マジョリティ」という名の貴種でなければならない時代の、ノーブリス・オブリージュ”