先月、上遠野浩平の「ブギーポップ」シリーズ最新作である『ブギーポップ・チェンジリング 溶暗のデカダント・ブラック』が発売された。 シリーズ初期の主要登場人物の一人、委員長こと新刻敬が『歪曲王』以来15年ぶり三度目のメインを張っているため、一度離れてしまった読者にも手に取ってもらいたい作品だ。 また、今月からは最新刊を除くシリーズ作品の電子書籍版の配信も開始された。 no title これによって新規読者や復帰する元読者が少しでも増えてくれるのなら、非常に喜ばしい。 ところで、近年の刊行ペースはややゆったりしたものとは言え、ブギーポップも15年以上続いている作品である。その巻数は本編だけで19巻、関係の深い姉妹作である『ビートのディシプリン』『ヴァルプルギスの後悔』『螺旋のエンペロイダー』を加えると29巻にもなる。その上、ブギーポップ本編は各巻ごとに新たな登場人物をメインに据える形式が多いた
さて、はっきりいって、廃棄物放置場所と化しており、全く更新してなかったこの日記でありますが、 いしかわじゅん氏「安彦良和は動きがかけない」⇒安彦氏「アニメーターの僕に、動きが描けないだって?」(「王道の狗」白泉社版4巻から) こっちのエントリを読んで思う事があったので更新しときます。内容は「映像コンテンツにおける動き」です。 まあ、上記のエントリの話は、いしかわじゅんが「安彦良和は動きがかけない」って批判してるわけなんですけど、これねえ、 こっちでアニメーターの西澤晋が全く逆のこと言ってて面白いんですがね(ちなみにこの本はとても良い本で絵を勉強してる人なら一読の価値があります)。どんな話かってーと、この本の野球のバッティングの4サイクルプロセスって話の所なんですが、引用しますが、 アニメの場合はすべての行程を描くことができますが、漫画はその中の一枚ないし二枚で動きを表現します。しかも、すべ
青色レーザーダイオードを実現した赤崎先生、天野先生、中村修二さんがノーベル賞を受賞されました。本当におめでとうございます。 特に中村修二さんは企業(日亜化学)での仕事で受賞したわけですから、私は中村さんよりも下の世代ですが、企業で技術者だった私は大変勇気づけられました。 大変失礼な言い方をすると、赤崎先生は偉すぎて雲の上の存在ですが、中村修二さんならひょっとしたら自分もなれるかもと、企業などで実用研究をしている技術者にも思われるところがあるのが、今回のノーベル賞は良いですね。 また実は私は学部、修士の時に青色レーザーに関連する研究をしていたので、昔(学生時代)を思い出して感慨もひとしおです。 当時は青色レーザーを目指して、今回受賞したGaNとZnSeが激しく競争。いずれの陣営も日本の企業・大学が中心で、「日本を制したものが世界を制する」という、日本の黄金期でした。 私は「負け組」であるZn
ブギーポップ、というキャラがいます。 その名前さえ知らないような人がこんな文章読むとは思えませんが、いちおう簡単に説明しておくと、 少女達の間にだけ流れる噂、都市伝説の中では、その人が一番美しい時に現れてそれ以上醜くなる前に殺してくれる黒衣の死神。 自己申告によれば、「世界の危機」に反応して女子高生・宮下藤花から自動的に浮かび上がる、「世界の敵の敵」。「“ニュルンベルクのマイスタージンガー”第一幕への前奏曲」の口笛がテーマソング。 どちらにしても、なんのこっちゃよう分かりませんね。しかし、このよう分からん芸風を維持したまま生き馬の目を抜くライトノベル業界で15年以上生き延びてきたのですから、やはり只者ではないでしょう。只者ではないんですよ! さて、そのブギーポップ氏についてですが、Wikipediaにはこういう記述があります。 ブギーポップシリーズの登場人物 - Wikipedia 特殊な
世の中には量子将棋や量子人狼といった「量子○○」系のバリアントルールの遊びがあります。この手のルールは、だいたい量子論の観測による確率の収束をモチーフにしています。 で、作ってみました。量子ドミニオンのルールと、アナログでプレイ可能なコンポーネント。 基本的な流れは、 普通に銅貨をプレイし、A〜Jのカードを購入する。この時にカードのコストが確定する 購入したアルファベットのカードは基本的に購入時点で何のカードかは確定せず、捨て札に行った後通常通りリシャッフルされる リシャッフルされたアルファベットカードが手元に来た時、ドミニオンに存在するカードでコスト上あり得るカードを宣言する。この時はじめて「カードが収束」して、何のカードか確定する 同じアルファベットのカードを複数枚購入していたり、他の人も購入していた場合は同時にそのカードも確定する で、あとは普通のドミニオンと同じです。 以下、量子ド
group polarization 「集団極化」「集団成極化」「集団分極化」とも。 集団討議の結果、討議前の個人の意見よりも先鋭化したかたちで集団決定がなされることをさす。このうち、討議前よりもリスク愛好的な決定がなされる場合はリスキー・シフト、リスク回避的な決定がなされる場合はコーシャス・シフトという。一般的には、リスク愛好的な人々が討議した場合はいっそうリスク愛好的に、リスク回避的な人々が討議した場合はいっそうリスク回避的になる。 なお、こうした現象は、集団決定だけでなく社会的態度一般についても確認されている。この場合、個人の元々の態度が集団討議によっていっそう強化されることになる。例としては、自国の政府指導者に対して好意的な人々が討議するといっそう好意的になる例や、アメリカに対して非好意的な人々が討議するといっそう非好意的になる例など。 関連語 サイバーカスケード 参考
本当に小さな話ではありますが。 http://twitter.com/naetoru_mandju/status/346979431287504898「ラノベ」にまつわる主立った問題って市場調査とパッケージングの問題だから、「読む」ことはあまり解決に役立たない気もするんだけど…http://twitter.com/naetoru_mandju/status/346981035222917120「ラノベ」の批判をカウンターするなら「ラノベ」の生産から販売の工程の構造に利点がある・瑕疵がないことを挙げないといけないはずで、「この作品がおもしろい・つまらない」というのは「ラノベ」を擁護する上ではまったく関係ない話ではhttp://twitter.com/naetoru_mandju/status/346984804799107072「読まずに批判していいか」という話なら、「読む」にまったくかかわ
だいぶ電子書籍に慣れてきたよ。毎月50冊くらい本を捨てていたのが、ここ数ヶ月、雑誌以外の本を捨てていないくらいには、使っています。リアル書店でも本を買わずに「電子書籍化するのを待とう」みたいに、購入を控えるようになってきました。電子書籍で一番嬉しいのは、場所を取らないことです。電子書籍という道具の利便性については、どうでも良いかな。とにかく、場所を取らないのが嬉しい。 さてさて、本日は、半年くらい?電子書籍サイトを使ってきて、不便に思ったことをまとめてみますよ。 1.刊行順が分からない どれが一巻なのか分からないのです。シリーズまとめて電子書籍化するので、「紙の本で言うところの発売日」に相当する「販売日」が一緒なんです。だから、タイトルに番号が付いていない作品は、順番が分からなくなってしまいます。 例えば、SONYの電子書籍サイトがやたらとプッシュしてくる次の作品。・問題児たちが異世界から
今度、ゲームの開発者のカンファランスで講演をすることになった。するとTwitterで実名で「岩崎夏海には来てほしくない」と呟く人が何人かいて、ゲーム業界はそういうことを平気でする人が生息しているところなのかとちょっとギョッとしたけれども、まあ現代ではそういうこともあるかと気を取り直して何を話そうかと考えて、とりあえず「ゲームとは何か?」を考えてみた。「○○とは何か?」と考える時に、ぼくだけではなく多くの人がよく取る手法はまずその起源を辿るということなのだけれど、ゲームの起源を辿っていくとだいたい最終的に辿り着くのがバックギャモンである。バックギャモンは、2000年前にカエサルも遊んでいたとされ、よく「世界最古」のゲームといわれたりする。そこで、今度は「バックギャモンとはどういうゲームか?」と考えると、これは一言でいうなら「陣取りゲーム」だ。と、ここまで考えてハッと思いついたのだけれど、「ゲ
昨日書いたメモで、面白いゲームたくさんあると書いた。 ふと思ったのが、今まで購入したiPhoneゲームの中で、自分が「面白い」と思ったゲームってどれだろう?ということ。 てことで、過去の記憶を整理しつつまとめてみた。今回は主旨的に売り切りタイプの有料ゲーム縛りで。 【注意事項】紹介している価格は、本エントリ掲載時(2012/5/11 4:00)のものです。iPhoneアプリはいつ値段が変更されるかわかりません。ご購入の際はAppStoreの最新価格をよくご確認の上、くれぐれも「自己責任」でお願いします。 オススメのiPhoneゲームのリスト 以下、AppStoreの有料ゲームランキングの逆順、かつ順不同です。 パズルプリズム250円フリック系落ちゲー。 フリックでブロックの回転と落ちを操作する。 iPhoneで初めて超ハマったゲーム。Dungeon Raid250円パズルとRPGが融合した
科学遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 - 47NEWS(よんななニュース)進化するだなんだ言っていますが、どうなんでしょう。実際の論文はこちら。 Synthetic Genetic Polymers Capable of Heredity and Evolution さて、DNAの構造はこんな感じです。http://en.wikipedia.org/wiki/File:DNA_chemical_structure.svgデオキシリボースという五炭糖(図中オレンジ)がリン酸(図中黄色P)を介して連なっていて、AGCTの塩基が枝みたいに伸びています。二本鎖の相補対が点線で結ばれてます。ちなみに図でバックボーンと書かれているように、塩基がなくても縦のリン酸結合の数珠つなぎ自体は壊れない。DNA二本鎖だったらそういう塩基のない部分は歯抜けみたいになりabasic siteと呼ば
ここんとこ、はてなブックマークを見ていると、TPPの話が盛り上がっているんですよね。私のブログでも、ちょっとTPPに触れたエントリを書いたら結構ブックマークをいただいてしまったりして。 で、ざっくり見る感じ、TPPに反対の人がかなりいるみたいなんですけど、これ、そんなに反対を集めるような論点なんですかねぇ? 利害関係が直接及びそうな人は分かりやすいのです。農業の人はわかります。お医者さんも分かります。生命保険を筆頭に金融の人も分かります。でも、はてなブックマーカー(以下「はてなー」)の大半は、そういう既得権益とは縁のない、美味しいポジションには縁遠い人間じゃないんですか? 佐藤ゆかりがTPPのプロセスを批判するのは分かります。彼女は野党の人ですから、与党のことを批判するのがお仕事です。でも佐藤ゆかりはかなり強烈な自由貿易主義者のはずなので、彼女はあくまでプロセスと、交渉当事者である民主党政
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