【帯広】10日投開票の参院選で、住民票を実家に残したまま離れて暮らす高校生や大学生らの一部が選挙人名簿から外され投票できない問題で、選挙人名簿に登録されていない帯広柏葉高3年の男子生徒(18)が30日、平等に投票できる仕組みづくりを求める要望書を総務省に郵送した。 総務相と中央選挙管理会委員長宛て。要望書では「高校生は大学生とは違って生活の基盤は実家にある」と主張し、住所は生活の本拠である下宿とした1954年の最高裁判例に当てはまらないと指摘。自治体によって選挙人名簿登録の判断が分かれている状況を批判し「その差を無くして新しく基準を定めてほしい」と求めた。 男子生徒は十勝管内足寄町出身で帯広市内に下宿中。6月27日には所属する同校新聞局の取材を兼ねて足寄町選管に選挙権を得られるよう交渉したが、断られたため、国に要望書を送ることにしたという。 男子生徒は「自分のような不幸を二度と他の高