あなたへ あなたが体調を崩した頃、 歯の治療に通っていた私は、あの頃に、予約をキャンセルして以来、 ずっと、歯医者へ行くことが出来ずにいました。 それはやはり、 そこにも、あなたとの何気ない日常があったからでした。 家族3人、みんなでお世話になった歯医者。 あなたと私は、同じ時間に予約を取ることはなかったけれど、 私の治療中、先生とのやり取りの中、 あなたの話も出ていました。 ご主人、お忙しそうで、なかなか来られないみたいですね いつでも待っていますから、そうお伝えくださいね そんなふうに、忙しいあなたを心配してくださった先生との会話。 あなたを見送り、 もしも、あなたのことを何か聞かれたらと思うと、 落ち着いて、答える自信がなかった私は、 歯医者へ行く勇気が出ないまま、治療が途中で止まっていました。 きっと、あなたなら、 早く行って来なよ なんて、笑うのでしょうが、 私にとって、あなたを