安倍元総理大臣が奈良市で銃撃されて亡くなった、前代未聞の事態からおよそ3か月。 奈良市長の仲川げんは、ひとつの決断を下した。 「現場には何も設置しない」 割れる世論を前に苦悩した仲川。決断に至るまでの経緯を取材した。 (奈良局・安倍元総理大臣 銃撃事件取材班) 「車道を整備する」 10月4日午後2時、奈良市長の仲川げんは、臨時の記者会見を行うため、会見場に姿を現した。 発表内容は「近鉄大和西大寺駅 駅前広場の整備について」。 およそ3か月前の7月8日、安倍元総理大臣の銃撃事件が発生した場所だ。 事件当時、現場に居合わせ、犯行を間近で目にしていた仲川。 時折資料に目を落としながら、次のように述べた。 「銃撃事件を受け、(現場周辺を)何かの形で保存するか否か、もしくは何か弔意を示したり花を手向けたりするための目印になるものや象徴する構造物を設置すべきか否かについて議論してきた。最終的には当初の
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