元自民党幹事長の古賀誠さん 国土面積の0.6%にすぎない小さな島に、日本の米軍専用施設の7割が集中している。沖縄ばかりに基地負担を押し付けたことにおいて、昔もいまも自民党の責任は重いと指摘するのは、ジャーナリストの安田浩一氏だ。基地を考える必要のない「本土」と、切実さも被害も無視される沖縄。かつて自民党議員の中には、沖縄に思いを寄せ、沖縄のために奔走する者が少なくなかった。安田氏の新著『なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶』(朝日新聞出版)から一部を抜粋、再編集し紹介する。 【写真】沖縄戦の体験を現在に伝える芸人はこちら * * * なぜ毎年、沖縄に足を運ぶのか――。 元自民党幹事長の古賀誠さんに訊ねたら、意外な言葉が返ってきた。 「怖いからです」 真意をつかみ損ねて戸惑う私に、古賀さんはこう続けた。 「戦争を忘れてしまうのが怖いんです。いまの平和が戦争の犠牲
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