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ブックマーク / www.chuko.co.jp (4)

  • 『物語 東ドイツの歴史』/河合信晴インタビュー

    2020年に、統一から30年を迎えた東西ドイツ。『物語 東ドイツ歴史』で、ソ連による占領からはじまる40年の内幕を描いた河合さんに、研究をはじめた理由やドイツでの思い出などうかがいました。 ――そもそも、なぜ東ドイツを研究対象にしたのでしょうか。 国家社会主義体制が崩壊するなかで、公平や平等という問題を現実に即して考えたかったのです。最初は、漠然と東欧やソ連(コーカサスや中央アジア)の研究をしたいと思っていました。恩師から指導を引き受ける際の条件として、現地の言葉が分かることと現地に行くことを示されました。第二外国語でドイツ語を勉強していたのもあり、またベルリンの壁の崩壊が印象的だったこともあって、東ドイツを選びました。 ――あとがきに、書を読めば「東ドイツ市民が独裁体制を平和裡に打倒したという結末(中略)の期待は裏切られ」るとあり、その期待は河合さんが「研究の道に入った時に抱いていた

    『物語 東ドイツの歴史』/河合信晴インタビュー
  • 『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 後編

    保坂三四郎さんが執筆した『諜報国家ロシア』は、諜報機関のKGB、そしてFSBがいかにしてソ連、そしてロシアを掌握してきたか、その歴史と思想、行動原理を解き明かします。保坂さんに執筆の背景を聞きました。インタビューの後編。 ――かつては保坂さんご自身がプーチンに心酔する「ロシアかぶれ」だったと「あとがき」に記しています。考えを改める機会は何だったのでしょうか。 保坂:私は、大学在学中の2000年にモスクワに留学しましたが、ロシアでの体験に感化されて「ロシアかぶれ」となって帰国しました。大学卒業後も、ロシア関連の仕事に就き、モスクワやウラジオストクを訪問する度に「両国民の友好のために」と、何度乾杯したかわかりません。また、2006年にプーチン大統領がブッシュ米大統領に面と向かって「ロシアにはイラクのような民主主義は要らない」と言ったことに対して、私はソーシャルメディアへの投稿で拍手喝さいしまし

    『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 後編
    movesinthefield
    movesinthefield 2023/06/22
    “100年以上続く体制の「盾と剣」の情報機関が廃止されない限り、ロシアが本質的に変わることはないでしょう。”
  • 『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 前編

    2022年2月、ロシアウクライナに全面侵攻しました。国際法を無視するロシアに世界各国からの非難の声があがっていますが、停戦の兆しは見えず、長期戦になるとも言われます。なぜロシア戦争をはじめ、そして続けるのでしょうか? 『諜報国家ロシア』の著者・保坂三四郎さんは、その背景には、ソ連時代に国家の根幹を握った諜報機関「国家保安委員会(KGB)」と、ロシア連邦でそれを継承した「連邦保安庁(FSB)」の存在があると指摘します。 ロシアの諜報機関について、そして著書の執筆意図について、保坂さんに聞きました。インタビューの前編。 ――書は、KGBとFSBの歴史や思想、工作の手法が事細かに描かれています。保坂さんは、そもそもなぜロシアのインテリジェンス研究を始めようと思ったのでしょうか。 保坂:私はもともと、現代のウクライナ人の歴史的記憶などを研究しており、実はつい数年前まで、KGBどころかFSBに

    『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 前編
    movesinthefield
    movesinthefield 2023/06/21
    めっちゃ爽やかな笑顔。
  • 古今東西を多角的に学ぶ/君塚直隆【ここから始める中公新書 世界史編】

    中公新書には、各国の歴史を描いた『物語』シリーズや、古今東西の偉人らを採り上げた優れた評伝など、あまたの傑作がひしめいている。今回は、東洋史、西洋史、キリスト教、イスラームといった広い範囲で「ここから始める」べき世界史の作品を紹介させていただく。 ① 宮崎市定『科挙』(1963年) 中公新書初期の傑作で、現在までに60版以上を重ねるロングセラー。東洋史学の碩学が、6世紀末(隋代)から紆余曲折を経て20世紀初頭(清末)まで1300年にわたり続いた、集権的な官僚国家の土台というべきこの特異な試験制度について語ってくれる。文章も洒脱で、興味深いエピソードが満載。中国史や広く東洋史を知りたい読者には「ここから始める」最適の一冊となってくれる。 ② 高階秀爾『フィレンツェ』(1966年) こちらも中公新書が誇るロングセラーの一冊。中世までは中東やアジア世界に比べても「遅れていた」ヨーロッパが、15世

    古今東西を多角的に学ぶ/君塚直隆【ここから始める中公新書 世界史編】
    movesinthefield
    movesinthefield 2022/11/11
    あとで読む。あとで読む!!!
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