3日付で発表された秋の叙勲で、旭日重光章を受章した日本サッカー協会の川淵三郎名誉会長(72)は2日、「Jリーグの地域に根ざすクラブ作りが認められた」などと、サッカー界では初となる同章受章の栄誉に、喜びを語った。 初代チェアマンとして93年のJリーグ開幕へ牽引(けんいん)するなどの功績が認められた川淵キャプテン。喜びとともに口をついたのは、ファンへの感謝と現役選手たちへのお願いだった。 「Jリーグが目指す、地域に根ざすクラブ作りが認められた。うれしく思います。ただ、17年目にしてまだ発展途上。昨季は900万人もの人が来てくれた。選手たちはファンが何を求めているかを考えてほしい」 昨年7月に定年で日本協会会長を退いたが、サッカー界を思う気持ちは人一倍だ。J開幕当時を「数年後だったら、バブルが弾けてプロ化はなかったかもしれない。運がよかった」と振り返った。 98年10月には横浜マリノスと横浜フリ