3月23日(水)に大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアム記者会見室にて、サッカーキング・アカデミー特別セミナー「新スタジアム建設からみるガンバ大阪の経営戦略について」が開催された。当日は10代から60代までの幅広い年代から100名を超える参加者が訪れ、講師の言葉に熱心に耳を傾けた。 今回の講師は株式会社ガンバ大阪 代表取締役社長 野呂輝久氏。名古屋大学を卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社し、システム営業担当、秘書課長、広報部長など幅広い経験を積む。その後、2012年にパナソニックからの出向という形でスタジアム建設本部本部長としてガンバ大阪に入り、翌2013年に代表取締役社長に就任した。 現役のJリーグクラブの社長がクラブの経営戦略を語るこのセミナーは、チームの紹介から始まった。ホームタウンとするエリアや、アカデミー出身選手の割合の高さ、そして日本代表経験のある選
ガ大阪・DF初瀬亮 (6日、ガ大阪1―0甲府) 鮮烈デビューだ。前半36分、敵陣のタッチライン際で浮き球のパスを受けた。ゴール前へクロス。長沢の頭にピタリと合い、決勝点をアシスト。今季の公式戦初勝利に貢献した。 だんじり祭りで有名な大阪府岸和田市出身。中学でガ大阪ジュニアユースに進む時、父に問われた。「だんじりやるか、サッカーやるか、どっちや」。悩んだ末に選択したサッカー。ガ大阪ユースに昇格し、世代別日本代表に名を連ねる。誰からも愛されるキャラクターで、キャンプ中にはテレビの企画で先輩のすね毛を抜いて回った。「先輩に溶け込んでいくには、そういうのも必要」 この日のアシストは左足だった… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただ
サンフレッチェ広島の華麗なパスワークを、容赦なく食い止める壁。宇佐美貴史に「怪物」と称されるボランチは、シーズン前のゼロックス・スーパーカップでその圧倒的な能力を見せつけた。ガンバ大阪、「井手口陽介」。一体、彼の特異な資質とは何なのだろう。彼のフットボーラーとしての能力について考察していきたい。 近代フットボールにおける「奪う力」の重要性 フットボールでは、元々は1対1の能力が重要視されていた。だからこそ、マラドーナは1人ずつDFを抜き去り、伝説の5人抜きを成立させた。5人が協力してマラドーナを囲み込んだら、突破出来たかは解らない。織田信長が鉄砲三段構えによって組織の力を効率的に戦場に持ち込んだように、一騎打ちを信条とするアタッカーを封じる組織が発達した。マラドーナ封じを目指したアリーゴ・サッキのゾーンディフェンスが良い例だろう。 多人数で協力してボールホルダーを取り囲み、自由を奪うプレス
Web版マッチデープログラム「GAMBA OSAKA MDP online」は、ホームゲームのキックオフ予定時刻の24時間前に公開します。 GAMBA OSAKA MDP onlineでは、試合をより深く楽しむためのマッチレビューや選手インタビュー、試合に向けたコメントの他、グリーティングフォトなどをスタジアムにお越しいただいた皆様に向けて限定配信します!開催中のイベントがよくわかるタイムテーブルや、サッカー観戦初心者の方にも優しい、選手写真入りの試合速報も配信。スタジアムで過ごす一日を最高のものにしてください! ※iPhone(iOS8.0以上/Safari最新版)、Android(4.0以上/ブラウザ・Chrome最新版)、PC・タブレット(IE、Chrome、Mac版Safari、Firefoxの最新版)に対応。
ひとつの哲学を胸中に抱きながら、33歳の今野泰幸は16年目のプロ人生に臨んでいる。 コンサドーレ札幌、FC東京、そして現所属のガンバ大阪で555を数える公式戦に出場。日本代表としても87キャップを獲得し、2度のワールドカップ代表に選出されてきた軌跡で、必然的に形成された「いい選手」に対する独自の定義といってもいい。 「監督から求められるプレーをできるのがいい選手だと、自分のなかではずっと思っている」 ■勝利への条件を弾き出す 迎えた2月20日。サンフレッチェ広島と雨中の日産スタジアムで対峙した富士ゼロックススーパーカップは、今野の定義に照らし合わせれば「まったく満足がいかない」となる。 J1と天皇杯の覇者が激突する、シーズンの到来を告げる恒例の一戦。長谷川健太監督から求められたポジションは、主戦場としてきたボランチではなくセンターバックだった。 チャンピオンシップ決勝を含めて、リーグ戦覇者
■『引退』の決断 今年の2月上旬、ガンバ大阪が二次キャンプを行っていた宮崎県東諸郡綾町。選手が汗を流すグラウンドの隅で、どことなく所在なさげに練習を見守っている男がいた。昨シーズン限りでの現役引退を決めた山口智だ。かつて01~11年までガンバ大阪に在籍し、数々のタイトル獲得に貢献してきた彼は、5年ぶりに戻った古巣で強化部に属し、新たなサッカー人生のスタートを切っていた。 「いまはまだ正直、落ち着かないです(笑)。せっかくこうしてキャンプに帯同させてもらっているので、練習を含めて、いろんなものを見て、感じようというのが精一杯。選手時代もそうであったように『ガンバを強くするために』という思いで仕事に就きましたが、正直、自分に何ができるのか…というより今はまだ何もできないというのが現実です。僕は20年の現役生活で、一度も代理人をつけたことがなく、その分、毎年、所属チームとの契約交渉は自分で行って
G大阪の長谷川健太監督(50)は敗戦にも、新戦力のテスト機会を生かせたことを前向きにとらえた。 「今シーズン入った選手がいる中で、どれくらいやれるか」と、横浜から新加入のMFアデミウソンをトップ下で起用した。 「前半うまくはまらないというか、危ない場面はなかったが、狙ったような守備はできなかった。アデミウソンとパトリックが(広島MF)青山を気にしすぎた。いっそ2人で青山を消してくれればよかったけど、いずれにしても気にしすぎて、センターバックにプレッシャーをかけられなかった」。 それでも前半終了まで、同じ形を続けた。「ベンチでイライラしながら見ていましたけど、ただ時間かけて使ってみないと分からないので、前半我慢して、そのままの形でつかってみた」と振り返った。 長谷川監督はさらに「アタマから倉田を使えばうまくいくのは分かりきっている」と言い、この試合の意義を説明した。 「変化の前は苦しいもの。
撮影:澤山大輔(以下すべて同じ) 「圧倒的」「壮観」「臨場感」「観るものを魅了する」「理想の」…… 今年2月14日に名古屋グランパスとの試合でこけら落としされる、市立吹田サッカースタジアム。その内部を取材した人間として感想を述べるなら、このような言葉ばかりになる。まだ観客も入っていなければ、当然ながら試合も行なわれていない。いわば“主役”がまだ不在、メインイベントはこれからお目見えするはずのスタジアムにこれほど感嘆を覚えた経験は、少なくとも国内のスタジアムでは記憶にない。 あらゆる観点から、サッカーにおける試合の見やすさが追求されたスタジアム。客席の角度、タッチラインから客席最前列までわずか7メートルという距離感・臨場感、「スクラムを組む姿」をイメージされた屋根がもたらす凝集性、ピッチの下に設けられた通風口、階段を登ってもぎりを超えるとすぐ目の前がピッチという設計……まだこけら落とし前だと
サウジアラビアとのリオデジャネイロ・オリンピック アジア最終予選グループリーグ第3戦。タイとの第2戦から先発10名を入れ替えたU-23日本代表は2-1で快勝を収め、3戦全勝での決勝トーナメント進出を決めた。このサウジアラビア戦で3ボランチの左として初出場・初先発を果たしたのが19歳のMF井手口陽介。所属するガンバ大阪では高校生のうちから出場機会をつかむなど、長谷川健太監督からもその才覚を高く評価される逸材が、満を持しての登場となった。 U-19日本代表時代からともにプレーしてきた同じ大阪出身のFW南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)は、「点も取れる、パスも出せる、(相手の攻撃を)つぶせる。なかなかいないタイプだし、相当なポテンシャルを持っている」と評する。同時に「あの顔からも分かるように、メンタル的にも相当なものがある」と笑う。大舞台での初出場にもかかわらず、少しも動じたところがない井手
G大阪で過ごしたこの10年。移籍初日に言われた当時の佐野泉代表取締役社長の言葉をずっと、自分に投げかけてきた。 「今季は強化に8億円をかけた。君たちに、頑張ってもらわなければ困る」 06年1月のことだ。ともに加入を決めたマグノ・アウベス、加地亮、播戸竜二らとともに社長室に挨拶に出向いた明神智和は、真顔で言われたその言葉に、強い使命感を抱いたと言う。 「それだけのお金をかけてもらったことに応える活躍を示さなければいけないし、その金額以上の利益をこのガンバにもたらさなければいけない」 そこから、『G大阪・明神智和』としての戦いはスタートした。当時の監督は西野朗氏。柏時代にもともに仕事をしたとはいえ、チームが変われば、戦術も、求められるものも違う。 しかも、前年度にクラブ史上初のJリーグ優勝を決めたG大阪にとって、06年はディフェンディングチャンピオンとして戦う年。過去には日本代表として日韓ワー
遠藤選手が2016年の目標を漢字一文字で表したら? 2015年1月に日本代表で国際Aマッチ最多出場という金字塔を打ち立て、今季のJリーグでもG大阪の主将として大きな存在感を発揮した遠藤保仁。 前回記事「ガンバ大阪・遠藤が語った代表と最終予選『一緒にプレーしたら楽しいだろうなと思ってます』」では、2015年の自身、ガンバ大阪、そして日本代表を振り返ってもらった。 後編となる今回は、遠藤が注目する選手や来期の展望を聞いた。 ●「井手口は日本代表の中心にもなれる選手」 ―来季の注目選手、あるいは代表に入ったら面白そうな選手を教えてください。 遠藤 井手口(いでぐち、陽介・G大阪)はイイですね。練習からいいプレーを見せてくれますし、少しずつ着実によくなっている。経験を積んでいけば、日本代表の中心にもなれる選手だと思います。 ―遠藤選手が代表監督なら、必ず呼ぶ選手だと? 遠藤 まだ若いので波はありま
吹田サッカースタジアムの外観。収容人数4万人の屋根付きスタジアムだ。FIFA(国際サッカー連盟)の基準を満たしており、国際大会も開催できる(写真:生田将人) 寄付でつくられたサッカー専用スタジアム――。大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアムが全国的に注目を浴びている。同市にある日本万国博覧会記念公園(以下、万博記念公園)の敷地内に2015年9月末に竣工し、来年2月からJリーグ、ガンバ大阪の新本拠地として使用される。 スタジアムは、任意団体である「スタジアム建設募金団体」(以下、募金団体 ※1)が建設し、竣工日に同団体が吹田市に寄贈、ガンバ大阪(株式会社ガンバ大阪)が指定管理者として運営・管理を行うという公民連携の手法で整備した。建設費だけでなく、ランニングコストも市の負担はゼロだ。市からガンバ大阪への委託料はなく、指定管理者は利用料金などから運営・管理費をねん出する。 指定管理期間は20
G大阪に必要な「挑戦者の心」 拡大 昨季の3冠覇者・G大阪は、リーグタイトルにはあと一歩、手が届かなかった。残すタイトルの天皇杯へ、G大阪に必要なものは何なのだろうか。 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で4強、ナビスコ杯準優勝、リーグ準優勝、天皇杯は8強入り(26日に準々決勝・鳥栖戦)と、一定の結果を残している。ただ、結果として惜しいところまでいきながら、タイトルだけが取れていない。選手の間でも、決勝に2度立っている=タイトルを取るビッグチャンスが既に2度あった中で、それをつかめなかったという後悔の念は大きい。その大きな原因は“タイトルはとれるもの”という錯覚ではないだろうか。 昨年からサッカー担当を務める記者は、就任初年度にいきなりG大阪の3冠を目の当たりにしたした。今振り返ると、恥ずかしながら正直、タイトルの重み、すごみを分からないまま3冠を伝える原稿を書いたように思う。遠藤がよ
チャンピオンシップ準決勝を制したガンバ大阪にフォーカスし、ファーストステージ勝者・浦和レッズを撃破した最大の要因に青黒の番記者・下薗昌記氏が迫った。 Jリーグの各カテゴリーは、レギュラーシーズンを終えて、ポストシーズンに突入。最後の勝者になろうとしのぎを削っている。シーズンの命運を決する”最後の戦い”に焦点を当てたポストシーズンマッチレビュー。第1回はチャンピオンシップ準決勝を制したガンバ大阪にフォーカスし、ファーストステージ勝者・浦和レッズを撃破した最大の要因に青黒の番記者・下薗昌記氏が迫った。 ▼長谷川体制集大成のゴール 昨年11月に埼玉スタジアムで行われた浦和レッズとの天王山。ガンバ大阪が2-0で勝ち切った佐藤晃大(現・徳島ヴォルティス)先制点を彷彿とさせるロングカウンターが、ファーストステージ勝者の息の根を止めた。崩したサイドや、得点者の違いこそあれど、共通するのは自陣深くからの一
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