【チューリヒ(スイス)=村上研志】国際サッカー連盟(FIFA)は20日、08年の財務報告を発表し、利益が前年の3倍以上となる1億8400万ドル(約177億円)だったことを明らかにした。報告書は「全体として08年は金融危機から何のダメージも受けなかった」と記している。 9億5700万ドル(約918億円)の収入に対し、経費は7億7300万ドル(約742億円)だった。新たなマーケティング契約のおかげで収入が約8千万ドル(約77億円)増えたことが、大幅な利益増を呼び込んだという。 バルク事務局長は記者会見で「スポンサー契約の見直しや料金削減の打診をどこからも受けていない」と不況の影響を否定した。FIFAが収入の大半を頼るW杯についても10年大会の入場券申し込みが受け付け開始から1カ月で約80万枚に上ったという。