「おか米」が存在する。LGBTの「T」、トランスジェンダー、身体は男性に生まれながら心(性自認)は女性、または身体が女性に生まれながら心は男性、というセクシャルマイノリティが作ったお米。そう、俗に言う「おかま」や「おなべ」が作るお米だから、「おか米」。 ウェブサイトには「おか米ガール」という美しいキャンペーンガール(元男性)が、「おか米」を手に、にっこりと微笑んでいる。この「おか米」を作ったのは株式会社G-pit net works代表、井上健斗さん。彼自身もFTM(元女性の男性)で、性同一性障害の人々のトータルサポート事業を行っている。 「性別変更を認められ、職場復帰したMTFの方だったのですが、『性別を変えた後に、社内でいじめにあい、会社をクビになりました』『 雇ってください』と相談を受けたんです。しかも二名連続で」(井上さん) FTM(元女性の男性)は「パス度(バレずに社会に溶け