モバイルアプリの世界には「iPhoneファースト」という言葉がある。いや、正確にいえば「あった」というべきかもしれない。 世界ではAndroidユーザーのほうが多勢にもかかわらず、開発者はまずiPhone向けにアプリをリリースして初期ユーザーを開拓し、Androidへと広げていく傾向がある。起業したばかりのスタートアップにとって、「1デバイス、1OS」を実現してきたiPhone向けにアプリを開発するほうが開発リソースを少なく済ませることができる。これが、iPhoneファーストの流れを作り出してきた。 しかし、この構造に変化が表れてきた。 Google Playの月間ユーザー数は10億人 ストアに登録されているアプリの総数は、長らくアップルのApp Storeが上回っていたが、2015年にGoogle Playストアが逆転している。アプリの市場調査を行うApp Annieなどの統計によると、