春夏計38回の甲子園出場がある強豪校、東北高校(仙台市)の硬式野球部2年生の部員が、同学年の部員2人から暴行を受けた問題で、被害を受けた部員が両親に「実際は30人以上の部員に取り囲まれて暴行を受けた集団リンチだった」と、学校側の発表と異なる説明をしていることが19日、分かった。ほかにも2人が暴行を受けていたことが判明。被害届を受けた宮城県警泉署は捜査を始めており、今後、関係者の事情聴取を本格化させる。 この問題について16日、記者会見した同校は「13日の練習試合の合間の昼休みに、被害部員が仲間の2年生部員1人と魚釣りに行ったことが部内で問題視された。グラウンドで2年生部員によるミーティングが行われ、その際、被害部員を部員1人が平手で数発殴り、その後部室で別の部員が十数回殴った。ほかに暴行を受けた部員はいない」などと説明していた。 しかし、被害部員の親族によると、暴行の対象は、釣りに行っ