某所にも書いたのだけれど、シン・エヴァはメタ構造をもつ物語であること。つまり「はてしない物語」や「月光条例」のように、自分たちがフィクションの世界にいるということを登場人物たちが知っている物語である、ということを理解すると、いろいろとわかりやすい。 まず渚カヲル。彼は世界が虚構であることを知っているだけではなく、過去繰り返された全てのエヴァの物語のことを記憶している。 今回の世界で、世界が虚構であることを最初に気がついた人間は葛城ミサトの父親。彼はエヴァンゲリオンイマジナリーという存在を使えば、自分たちが物語をつくる立場にまわれると考えた。その思想を受け継いだ碇ゲンドウは、自らの目的であるユイとの再会を目指してイマジナリーがいる裏宇宙を目指した。 たぶん赤木リツコもうすうすは気がついてる。だから、世界が何でもありだ、ということを知っていて、不可能に近い作戦であっても結局はこなしてしまう。冬