オープン戦で好投し、中畑清監督から開幕投手の大任を命じられた2年目の三嶋一輝。昨年は1年間ローテーションを守り、6勝9敗だった。 春季キャンプから開幕投手として期待されながら、これまで不甲斐ない投球が続いていた。 2月27日の韓国ネクセンとの練習試合で3回8安打6失点。3月7日のソフトバンクとのオープン戦では4回8安打5失点と、先発登板の実戦でいずれも滅多打ちを食らった。 DeNAの三嶋一輝は、この2試合を「小さくまとまりすぎていた」と振り返る。 教訓が生かされたのは、3度目の先発登板となった3月15日の阪神戦だった。 2回、2死から三塁打、四球の後にタイムリーを許したが、トータルでは5回3安打1失点。3度目の正直で、ようやく首脳陣を納得させるだけの成果を挙げた。 それまでの登板と違っていたのは結果だけではない。 「フォアボールでもいいから腕を振って……」 内容が良化した要因をひとつ挙げる