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ブックマーク / number.bunshun.jp (276)

  • DeNA・三嶋一輝、2年目で担う大役。「開幕投手」の重圧を糧にする方法論。(田口元義)

    オープン戦で好投し、中畑清監督から開幕投手の大任を命じられた2年目の三嶋一輝。昨年は1年間ローテーションを守り、6勝9敗だった。 春季キャンプから開幕投手として期待されながら、これまで不甲斐ない投球が続いていた。 2月27日の韓国ネクセンとの練習試合で3回8安打6失点。3月7日のソフトバンクとのオープン戦では4回8安打5失点と、先発登板の実戦でいずれも滅多打ちをらった。 DeNAの三嶋一輝は、この2試合を「小さくまとまりすぎていた」と振り返る。 教訓が生かされたのは、3度目の先発登板となった3月15日の阪神戦だった。 2回、2死から三塁打、四球の後にタイムリーを許したが、トータルでは5回3安打1失点。3度目の正直で、ようやく首脳陣を納得させるだけの成果を挙げた。 それまでの登板と違っていたのは結果だけではない。 「フォアボールでもいいから腕を振って……」 内容が良化した要因をひとつ挙げる

    DeNA・三嶋一輝、2年目で担う大役。「開幕投手」の重圧を糧にする方法論。(田口元義)
  • J3開幕が変える「街クラブ」の形。Y.S.C.C.、横浜第3のJチームとして。(茂野聡士)

    Jクラブとしての歩みを始めたばかりの横浜スポーツ&カルチャークラブ。J3として初の公式戦であることへの誇りか、選手たちの晴れ晴れとした表情が印象的だ。 3月9日、J1、J2に続くJリーグの新たなカテゴリー「明治安田生命 J3リーグ」が開幕した。 全国の11クラブ、そしてJ1、J2に所属する若手選手の試合機会を増やすために設立された「Jリーグ アンダー22選抜」を加えた12チームが全33節を戦う。 これまでの「JFL→Jリーグ」という昇格方式とは異なり、J3リーグに参入してから上位カテゴリを目指すクラブが多い中、少々異なるアプローチでこの舞台に挑むチームがある。 「Y.S.C.C.横浜」。 正式名称、横浜スポーツ&カルチャークラブは横浜市中区、牧地区を中心に活動している。“横浜のJクラブ”としてはJ1の横浜F・マリノス、J2の横浜FCに続く3チーム目のJクラブとなるが、開幕前にY.S.C.

    J3開幕が変える「街クラブ」の形。Y.S.C.C.、横浜第3のJチームとして。(茂野聡士)
  • 新エンジンで今季のF1は波乱必至!可夢偉が挑む、ゼロからのスタート。(尾張正博)

    バーレーンでのテストでもそれなりに成果を見せた小林可夢偉のケータハム。昨年はコンストラクターズポイントで最下位となってしまったが、可夢偉をドライバーに迎え反撃を期す。 いよいよ3月14日に2014年のF1世界選手権がオーストラリア・メルボルンで開幕する。 しかし、その準備が万全かと問われれば決してそうではない。それが昨シーズンまでのF1との最大の相違点であり、今シーズンのF1の最大の見所となるであろうと言ってもいいだろう。 その最大の理由が、レギュレーションが大きく変更されたことであるのは間違いない。特にエンジンとエネルギー回生システムを組み合わせた複雑なパワーユニットに、各エンジンメーカー、そして各チームが振り回されているというのが現状である。 その中でも、特に目立ったのがルノー・エンジン勢の出遅れだ。 昨年まで4連覇しているレッドブルの、シーズン前に行なった3回のテストでの周回数は合計

    新エンジンで今季のF1は波乱必至!可夢偉が挑む、ゼロからのスタート。(尾張正博)
    msdy
    msdy 2014/03/10
  • 「ペップは常に選手を楽しませる」バイエルンの“面白い”練習の秘密。(木崎伸也)

    練習を指揮するグアルディオラ監督。リーグ最大のライバルであるドルトムントのクロップに「同じリーグにいることが不運だ」と言わせるほど、圧倒的な力を見せ付けている。 ペップ・グアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘンが、異次元の領域に足を踏み入れようとしている。 ブンデスリーガでは2位に勝ち点19の差をつけて首位を独走し(22節終了時点)、CLでも決勝トーナメント1回戦の1stレグでアーセナルに2-0で快勝した。ドイツ杯でもベスト4に進出している。 グアルディオラは「最も大切なのはブンデスリーガのタイトル」と地に足をつけて戦う重要性を説いているが、CL連覇の現実味も増してきた。ハインケスが率いていた昨季は、格上相手(たとえばバルセロナ)には守備的な戦い方で挑んだが、今季はどんな相手でも敵陣に押し込める圧倒的な攻撃力がある。 バイエルン、秘密の練習メニューの一部を紹介 いったいグアルディオラはど

    「ペップは常に選手を楽しませる」バイエルンの“面白い”練習の秘密。(木崎伸也)
  • <あのアスリートタレントが激白!> 武井壮 「ゴルフは実は一番難しいスポーツだ」(雨宮圭吾)

    十種競技で優勝経験を持つアスリートタレント・武井壮さん。 昨秋発売の雑誌Number Do『この秋、知っておきたいランのABC』の 第2特集『アスリートはゴルフに夢中』より、ゴルフをも極めようとする 武井さんのストイックなトークを動画とともに全文公開します! 最近女子プロゴルファーの間でこんな噂が広まりつつあるらしい。 「武井壮がヤバい」 十種競技の元日王者にしてスポーツ万能の肉体派タレント。史上最強の生物を目指す男はゴルフをやらせてもやはりタダモノではない。プロを目指してアメリカで4年間のゴルフ留学も経験したが、当にハマり始めたのはつい最近だという。女子プロも戦慄させる“百獣ゴルフ”の極意とはいかなるものか。 体と道具を正しく使わなければ、球は飛ばない。 僕なんてまだ下手です。みんなは「走るの速いし、ゴルフも上手い。すごいですね」って言ってくれますけど、今はパープレーとか1オーバーぐ

    <あのアスリートタレントが激白!> 武井壮 「ゴルフは実は一番難しいスポーツだ」(雨宮圭吾)
    msdy
    msdy 2014/02/05
  • ラシンが何故2年連続降格で3部へ?とある世界的詐欺師の“アリ地獄”。(工藤拓)

    2011年1月、ホームスタジアムでファンの歓声に応えるオーナー就任直後のアリ氏。このときには現在のような事態は想定する者はいなかった。 一発勝負のトーナメント方式で行なわれていた時代と比べ、4回戦から準決勝までがホーム&アウェーの2試合で行われるようになった現行のコパデルレイ(国王杯)では、2部や3部クラブがジャイアントキリングを起こすことは難しくなった。 それでも'09-'10シーズンに2試合合計4-1でレアル・マドリーを破ったアルコルコン(当時3部)、'11-'12シーズンにビジャレアルやエスパニョールを破って準決勝まで勝ち進んだミランデス(当時3部)など、数年に1度ながら痛快な躍進を遂げるチームが出てくるのがコパの面白いところだ。 はたして今季も1部のセビージャ、アルメリアを立て続けに撃破し、準々決勝進出を果たした3部クラブがある。スペイン北部カンタブリア州を代表するクラブ、ラシン・

    ラシンが何故2年連続降格で3部へ?とある世界的詐欺師の“アリ地獄”。(工藤拓)
  • 小林可夢偉、約束を果たしたF1復帰。この時を見据えた特別な“準備”とは。 (尾張正博)

    2012年の日グランプリで表彰台に上った時の可夢偉。この雄姿が再び鈴鹿の地で見られることを期待したい! 「再びF1のレースドライバーに戻ることができすごく嬉しいです。ケータハムF1チームと一緒に戦えることを非常に楽しみにしています」 小林可夢偉のF1復帰が1月21日、正式に発表された。 2012年まで3年間、レギュラードライバーを務めていた可夢偉にとって、2年ぶりのF1復活である。わずか1年で失ったシートを取り戻したわけだが、それは2シーズン前に表彰台を獲得したザウバーではなく、昨シーズン最下位に終わったケータハムのシートだった。 しかし、ここまでの道程は想像以上に険しかったに違いない。 なぜなら、F1の表舞台から1年以上姿を消した後に、レギュラードライバーとしてF1に復帰した日人ドライバーは、過去にいなかったからである。 鈴木亜久里、佐藤琢磨もF1復帰は難しかった。 1993年限りで

    小林可夢偉、約束を果たしたF1復帰。この時を見据えた特別な“準備”とは。 (尾張正博)
    msdy
    msdy 2014/01/22
  • 恐ろしく密度の濃いストレート負け。ナダルにあり錦織圭に無いものとは?(秋山英宏)

    「(メジャー大会で身体に)痛いところもなく戦えたことは、昔はなかったこと。身体が強くなっているのを感じています」と試合後にコメントした錦織。 恐ろしいほど密度の濃いラリーだった。 全豪オープン4回戦、第16シードの錦織圭は、男子ツアー随一のストローカー、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に真っ正面から打ち合いを挑んだ。 両者の前回の対戦は昨年の全仏オープン。全仏のレッドクレー(赤土)と全豪のハードコートでは、ボールの弾み方が大きく違う。ハードコートの特徴である球足の速さを生かすために、錦織は速攻を仕掛けた。一方のナダルも全豪のコートにプレーを適応させて、いつもより低い弾道の速いボールを繰り出してきた。 両者が放つボールの速さ、深さと角度、そして動きのスムーズさが尋常じゃない。思い出したのが、このロッド・レーバー・アリーナ(全豪のセンターコート)で何度も見てきたナダルとノバク・ジョコ

    恐ろしく密度の濃いストレート負け。ナダルにあり錦織圭に無いものとは?(秋山英宏)
    msdy
    msdy 2014/01/21
  • セードルフ新監督の初陣で白星発進。本田はミラン待望の“物言うリーダー”。(弓削高志)

    バロテッリと肩を並べ、チームの“リーダー”として振る舞いつつある田圭佑。先日インテルで長友がキャプテンマークを巻いたことが話題になったが、田がそうなる日も遠くはないかもしれない。 初アシストのチャンスはあった。 惜しいシュートもあった。 新監督の新布陣による初采配、という条件を考えれば、最終的に得た勝ち点3という結果だけで十分かもしれない。しかし、田圭佑が納得するはずはなかった。 セリエAの20節ベローナ戦で、田はリーグ戦初の先発出場を果たした。 田のポジションは、セードルフ監督が初陣に用いた4-2-3-1のトップ下。雨にたたられながらも、右にMFカカ、左にFWロビーニョを従えた2列目の中央で、彼らとポジションを入れ替えながら、シンプルにボールを繋ぎ、攻撃を組み立てようとした。 9分には早速、ゴール左前へ飛び込むカカの頭に、田は絶妙のクロスを合わせた。20分には、左サイドでシュ

    セードルフ新監督の初陣で白星発進。本田はミラン待望の“物言うリーダー”。(弓削高志)
  • 「谷繁さんは横浜に必要だった」――。恒例・もつ鍋わたりの2013年大総括!(村瀬秀信)

    楽天の初優勝で幕を閉じた2013年も残り数えるほどとなりました。 今シーズン敗れたチームは、忘年会で一刻も早く忘れたい悲しい思い出を、煮えたぎる鍋に投入したくてウズウズしているのではないでしょうか。 そんな気分になったら、東京・国分寺。再開発でだだっ広くなった北口の荒涼とした空地の片隅にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は“ミスター社会人”ことHONDAの西郷泰之氏を、ピーニシと気安くあだ名で呼んでしまう恐れ知らず。 このオフ、谷繁元信選手が中日ドラゴンズのPマネに就任した瞬間に、読者から『わたりが聞いてる谷繁就任話の舞台裏が聞きたい』とのかなり気のメールが多数舞い込んだので、今回の野次馬ライトスタンドは、中野渡進氏による2013年総括をお送りする。 「ジョン・ターニー情報なら教えてやろうか?」 ――さて、谷繁さんがPM就任ですが。 中野渡(以下略)

    「谷繁さんは横浜に必要だった」――。恒例・もつ鍋わたりの2013年大総括!(村瀬秀信)
  • 無類の潜在能力が遂に開花。梶谷隆幸はDeNAを救うか。~俊足強打・ハマのニュースター~(永谷脩)

    小久保裕紀監督が率いる新生“侍ジャパン”のメンバーの中に、DeNAの梶谷隆幸の名前があった。 「身体能力が素晴らしいし、長打力もある。4年後は彼の適性に合わせた野球をやりたい」 と小久保監督が絶賛するほどの選手で、台湾代表との強化試合3連戦では初戦で7番DHに入ると、2戦目は9番遊撃、3戦目は2番遊撃でスタメン出場した。2戦目の2点タイムリーをはじめ全試合で安打を放ち、「つなぎの野球にはうってつけの存在」と評価も上々である。 DeNAでは、故障したモーガンの後を受けて3番に定着し、77試合の出場で打率3割4分6厘をマーク、8月9月の2カ月だけで16塁打を放った。島根の開星高校からドラフト3位で入団して、7年目。入団当初から50mを5秒7で走る身体能力と肩の強さを買われて将来を嘱望されていたが、集中力を欠いたポカが多いことと、怪我がちなこともあってなかなか一軍に定着できない“エレベーター選

    無類の潜在能力が遂に開花。梶谷隆幸はDeNAを救うか。~俊足強打・ハマのニュースター~(永谷脩)
  • 金まみれのポスティングはいらない!MLBという「夢」を叶える制度を。(鷲田康)

    新制度をめぐる問題に決着がつきしだい、メジャー挑戦を表明すると見られる田中将大。獲得の意志を示しているのは14球団、入札額は百億円に達するのではないかと予想されている。 ポスティング制度は、もう止めた方がいい。 日シリーズが終わって球界はストーブリーグに突入したが、このオフ最大の関心事とされる楽天・田中将大投手の去就のカギを握る新ポスティング制度が、日米間でなかなか正式な締結に漕ぎ着けられずにいる。 正確な言い方をすれば、日米の間ではすでに新制度は基的に合意に達しているのだが、日国内で意思統一が図れないために、協定締結が頓挫してしまっているというのが現状なのである。 ここまでの交渉で日野球機構(NPB)、MLB、MLB選手会の三者間で合意した新協約の内容は、最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得るのはこれまでと変わらないが、日の球団に支払われる入札金は最高額と2番目の額の中間に

    金まみれのポスティングはいらない!MLBという「夢」を叶える制度を。(鷲田康)
  • 「あきらめない男」古木克明が、ついに辿りついた野球人生の境地。(村瀬秀信)

    JR阿佐ケ谷駅前でポーズをとる古木。1カ月以上もプレーしていないとは思えないほどの、黒く精悍な身体つきだ。 かつてのライバルが放った最後の打球がレフトスタンドに吸い込まれた瞬間、古木克明は自然と立ち上がり、ガッツポーズを作っていた。 10月8日、ベイスターズ拠地最終戦。現役生活最後の打席で小池正晃が見せたホームラン。その「最後の打席」を見届ける為だけに、訪れた約1年ぶりのスタジアム。 小池とは1998年ドラフト1位と6位。“松坂世代”の同期であり、ポジションを競いあったライバルだった。堅実な守備と小技が巧みな打撃等、古木にないものを兼ね備えたスタイルで'05年にレギュラーに定着し、その後も大きな壁となり続けた小池の力は、古木が最も知っていたと言っても過言ではない。 「自分の持ち味はバント」 と最後まで言い続け、チームの為に自らを犠牲にしてきた小池が、プロ野球選手として最後の場面になって初

    「あきらめない男」古木克明が、ついに辿りついた野球人生の境地。(村瀬秀信)
  • 40歳目前でもまだ投手は進化できる!世界一の上原浩治、異次元の制球力。(生島淳)

    ワールドシリーズで世界一決定の瞬間のマウンドを任された上原。ポストシーズンで7セーブとメジャータイ記録に並んだ。 “KOJI TIME”が毎日、待ち遠しかった。 上原浩治には、私が担当している番組(NHK「BSベストスポーツ」)で月に一度、出演してもらっていることもあるし、6月にはボストンで実際にインタビューもした。ちょうどクローザーに指名された時期である。 あれから4カ月、ワールドシリーズ優勝の瞬間をマウンドで体験するという、最高の結末が用意されていようとは、想像できなかった。 正直にいえば、ワールドシリーズでは上原を、そしてレッドソックスを応援した。 全力投球する姿に、胸を打たれたことを告白しておく。 「コントロールは3番目の球種」 さて、分析に入ろう。 今季、上原の投球には変化が見られた。昨季までは「フライボール・ピッチャー」だったのが、「グラウンドボール・ピッチャー」に変身した。こ

    40歳目前でもまだ投手は進化できる!世界一の上原浩治、異次元の制球力。(生島淳)
  • 右にメッシ、左にネイマールの新布陣。クラシコに見たバルサの“対策”潰し。(豊福晋)

    移籍前には懐疑論もありながら、バルセロナに着実にフィットし新たな攻撃の形を生み出しつつあるネイマール。メッシとの両翼を止める術はあるのか。 ネイマール対ベイルのクラシコ――。 10月26日、今季初めての2強対決を前に、スペイン国内は、ふたりの新顔の対決を煽っていた。 過去数年間、バルサ対マドリーとは「メッシ対ロナウド」と捉えられていた。各紙の1面にはふたりの顔が溢れ、テレビにはふたりのプレーが繰り返し流された。 しかし今回のクラシコの顔はネイマールとベイル。どちらが活躍するのか――。この対決は、決戦の行方を決定づけることになった。 主審の笛が鳴り、バルセロナの選手がピッチの上に散らばる。カンプノウの観客はあることに驚かされた。それがメッシのポジションだ。 グアルディオラが就任して以降、メッシのポジションはCFと決まっていた。ライカールト時代の右ウイングから、グアルディオラは「よりゴールに近

    右にメッシ、左にネイマールの新布陣。クラシコに見たバルサの“対策”潰し。(豊福晋)
  • <イチロー、運命のオリックス入団> ドラフト秘話 「本当は1位指名もあった」(石田雄太)

    鈴木一朗は、ほとんどの球団にとってノーマークの存在だった。 そして不思議な運命の糸に導かれ、オリックスに入団する。 '91年ドラフト会議の当事者が、知られざる舞台裏を明かした。 8月に日米通算4000安打を達成したイチロー。日が誇る最強打者を 数字で紐解いたNumber836号より、プロ入りの秘話を全文公開します。 イチローはドラフト4位で指名された。この日、伊東さんが呼んだ41人目の名前だ。 1991年11月22日、ドラフト会議。 イチローを4位で指名することになるオリックスのこの年のドラフト戦略を、当時のスカウト、当銀秀崇さんがこう語る。 「その前年に長谷川滋利を1位で指名して、彼が新人王を獲ったから。あの年は野手を整備しようという狙いがあって、ウチの1位は関西学院大学の田口壮、ここは揺らぐことはなかったわな」 オリックスはドラフト前日のスカウト会議でシミュレーションを行なった。1

    <イチロー、運命のオリックス入団> ドラフト秘話 「本当は1位指名もあった」(石田雄太)
  • タイヤの性能を、限界まで引き出す。鈴鹿を制したベッテルの隠れた力。(尾張正博)

    GPで優勝しランキング2位のアロンソに90ポイント差としたベッテル。次戦インドGPで5位以内に入ればベッテルのタイトルが確定する。 「ベッテルは当にすごい」 これは先日行なわれた日GPで、セバスチャン・ベッテルと優勝を争ったロマン・グロージャンの担当レースエンジニアである小松礼雄の言葉である。小松はF1のエンジニアを目指すため、高校卒業と同時に渡英し、イギリスの名門大学をトップクラスで卒業して、スカラシップ制度を受けて大学院へ進んだ実績を持つ。その言葉に偽りはなく、常に質を見抜く力がある。その小松をして、「すごい」と言わしめたのである。 今年の日GPが行なわれるまで、小松がこれまでグロージャンとともに3位以上を獲得したレースは、6回あった。しかし、いずれも真剣に優勝を争うという状況までには至っていなかった。グロージャンが勝者にもっとも近いタイム差でフィニッシュしたのは、2位とな

    タイヤの性能を、限界まで引き出す。鈴鹿を制したベッテルの隠れた力。(尾張正博)
    msdy
    msdy 2013/10/21
  • 2018年までのF1開催が正式決定。鈴鹿がF1界から愛される理由。(尾張正博)

    シンガポールGPに登場した、F1運営組織のCEOバーニー・エクレストン。開催地の選択権などを一手に握る、まさにF1界のボスである。 「鈴鹿のファンは、いいなあ」 2006年のレース後、サーキットを後にしようと、パドックからヘリポートへ車で移動中、多くの観客から「バーニーさん、バーニーさん」と声をかけられたF1界の実力者、バーニー・エクレストンは、そうつぶやいたという。 1987年から日GPを開催していた鈴鹿だったが、2002年にトヨタがF1に参戦して日でF1ブームが再来すると、鈴鹿で行なわれてきた日GPの開催権に微妙な風が吹き始めた。トヨタの100%子会社である富士スピードウェイが誘致に動き出したからである。 富士スピードウェイは1976年に日で初めてF1を開催した地。しかも、首都東京からも近い。さらに富士スピードウェイは、同じくF1開催を目指して造られたセパン、バーレーン、上海、

    2018年までのF1開催が正式決定。鈴鹿がF1界から愛される理由。(尾張正博)
    msdy
    msdy 2013/10/08
  • 「松坂の同級生」という屈折と誇り。引退するDeNA小池正晃の野球人生。(中村計)

    「9歳になる息子は“辞めないで”って泣いていた。だが、力がないから辞めないといけないと説明した」と引退の決断を語った小池。 先頃、現役引退を表明した小池正晃(DeNA)に、じっくりと話を聞いたのは2008年シーズンが開幕し、1カ月ほど経った頃だった。横浜高校時代のチームメイト、松坂大輔の話を聞くためだった。1998年、エース松坂を擁する横浜高校が甲子園で春夏連覇を達成したとき、小池は主に「1番・ライト」を務めていた。 あれから10年が経過していた。高校卒業と同時にドラフト6位で横浜に入団した小池は、プロ入り10年目のシーズン、二軍にいた。開幕で一軍ベンチを外れたのは5年ぶりのことだった。 「さすがに今、ここにいちゃいけないんですけどね。もちろん焦りはありますよ」 器用な選手でどこでも守れた。だが、ともすれば器用貧乏に陥りがちだった。 「二軍ではピッチャーとキャッチャー以外は全部、守りました

    「松坂の同級生」という屈折と誇り。引退するDeNA小池正晃の野球人生。(中村計)
  • オルフェとキズナ、史上最強の日本勢。凱旋門賞、陣営が見せる自信の根拠。(島田明宏)

    オルフェーヴルは前哨戦のフォア賞で他馬を一瞬で突き放し、騎乗のスミヨンが後ろを振り返るほどの余裕だった。 世界最強馬を決める戦いの日が、近づいてきた。 フランスのロンシャン競馬場が舞台となる第92回凱旋門賞(10月6日、GI、芝2400m)。1920年に創設されて以来、ヨーロッパ調教馬しか勝ったことがない強固な牙城を、2頭の日馬が崩そうとしている。 オルフェーヴルとキズナである。 オルフェーヴル(牡5歳、父ステイゴールド、栗東・池江泰寿厩舎)は、昨年の凱旋門賞で前をごぼう抜きにし、「勝った!」と思われたところで内にもたれて失速。2着に惜敗した。束の間の歓喜に沸いた日の競馬ファンは一転、奈落の底に突き落とされた。 あれから1年。管理する池江は、気性の難しさから来るオルフェの欠点の克服に重点を置いて調教してきた。 「ひとつは折り合いをつけてリズムよく走ること。もうひとつは、抜け出してもまっ

    オルフェとキズナ、史上最強の日本勢。凱旋門賞、陣営が見せる自信の根拠。(島田明宏)
    msdy
    msdy 2013/10/04