【ローマ=柳沢亨之】バチカン(ローマ法王庁)は24日、バチカンが認めない中国政府公認の教会「中国天主教(カトリック)愛国会」により同国河北省承徳の司教に任命された郭金才神父を破門した、との声明を発表した。 破門は現行の教会法上、最も重い刑で、中国当局に改めて強く抗議した形だ。 教会法では、「無許可で任命された司教は自動的に破門」と規定している。 声明はまた、バチカンが今年、中国当局に対し、郭神父の司教任命への反対を「数回にわたり、明確に伝えていた」と強調。今回の任命を「法王への侮辱だ」と非難した。