① 『沖縄大百科事典 上 ア~ク』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983) p296-297「ウチカビ(打ち紙)」の項で、「紙銭のこと。ンチャビ、アンジカビとも。一般に死後の世界の通貨と信じられ、藁や古畳などを原料に漉いた黄色紙(約30×40cm)に、槌などで叩いて銭型をつけたもの。これを焼いて祖先供養する習俗は中国起源で、台湾・香港にもあるが、奄美にはない。」とある。 ② 『目でみる沖縄の民俗とそのルーツ』(窪 徳忠、沖縄出版、1990) p75-83「八、紙銭」の項で、中国・台湾などでの紙銭等も含めて詳しい記述を確認できる。 その中で、p80-82「沖縄県の人たちは、彼岸やお盆、もしくは祖先のご命日、その他の祀りのときには、必ず紙銭を焼きます。(略)いまは店から買ってきますが、以前は紙を買って、主に子供が家で穴あき銭の型を打つのが一般的だったので、ウチカビなどというわけで