東京都が水道事業の技術を海外に売る「水ビジネス」に乗り出す。アジアや中東を中心に水の需要が伸びる中、多くの都市が水道管からの水漏れや料金の徴収に悩んでいる。世界屈指の漏水率の低さや料金徴収率の高さを誇る東京の水事業。早ければ2013年度からの本格参入をめざす。 「東京の水道技術は世界一。本気で水ビジネスに取り組んだら、すごいことになる」。4月、都水道局が立ち上げた海外事業調査研究会の初会合。担当の猪瀬直樹副知事は力を込めた。 浄水場から各世帯の蛇口に届くまでの漏水率は、アジア主要都市は平均30%、東京の約10倍にのぼる。 世界の水需要は、ユネスコの推計では、25年に00年比3割増。これを賄うための水ビジネス市場は現在年60兆円規模と言われている。 都の「売り」は、漏水防止と料金徴収のノウハウだ。都水道局によると、東京の漏水率は終戦の1945年は約80%だったが、98年は8%、200
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く