→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 スーザン・シャークの『危うい超大国』に中国は先進国の仲間入りをする前に高齢社会をむかえるとあった。所得が増えるにつれ出生率が低下するのは世界的な傾向だが、中国の場合、一人っ子政策によって人口の抑制をはかったために人口構成が人為的に歪められ、社会の高齢化が急速に進んでいるというのだ。 重要な指摘だが、それ以上の言及がなかったので、この二冊を読んでみた。 まず、藤村幸義氏の『老いはじめた中国』である。高齢化をあつかっているのは第一章だけだが、よくまとまっており、中国の高齢化がいかに深刻かがよくわかる。 国連が出している "World Population Prospects" では65歳以上を「高齢者」とし、高齢者が全人口の7%に達すると「高齢化社会」、14%を越えると「高齢社会」と呼んでいるが、上海は2004年に「高齢社会」になり、重慶、北京、天津
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