国内最大の指定暴力団・山口組で分裂する動きが出ていることについて、警察当局は組織の人事や上納金などを巡って、現在の組長の出身母体の「弘道会」に対する不満が背景にあるとみて、情報収集を進めています。 警察当局によりますと、現在の組長の出身母体は名古屋市に本部がある「弘道会」で、組長が就任した平成17年以降、「弘道会」の出身者が組織の主要な地位を占めていったということです。 また、組織に納める上納金が高額だとして一部から不満が出ていたということで、警察当局は、今回の分裂の動きの背景には、こうした組織の人事や上納金などを巡る不満があるとみています。 処分を受けた組長らは新たな組織を作ろうとしているという情報があり、山口組が分裂する可能性があるということで、警察当局は組織の立ち上げや対立抗争への発展の動きがないか情報収集を進めるとともに、団体の事務所などの警戒を強めています。 警察当局によりますと