印刷 学校教員が全国的に高齢化していることが、文部科学省が28日に発表した学校教員統計調査の中間結果で示された。1980年前後に大量採用された教員が高年齢層の割合を押し上げている。ピークに達しつつあるとの見方もあるが、「子どもの指導にあたって、体力面で問題がでないか」との不安も出ている。 調査は3年ごとに実施しており、昨年10月1日時点の教員について調べた。50歳以上の教員の割合は公立小学校で38.4%、公立中学校で34.0%で、それぞれ前回07年度の35.5%、28.4%から増え、いずれも前回調査から上昇。50代が35%以上を占める自治体は小学校で33府県、中学校で14都府県に上る。 第2次ベビーブーム世代が小中学生となった80年前後に採用された教員が50代に達している。一方で、定年や定年直前で退職する教員も出て、教員の平均年齢はほぼ横ばいで高止まりの傾向がみられる。