去年4月に韓国で起きた旅客船の沈没事故を巡り、船長や乗組員らが殺人などの罪に問われている控訴審で、クァンジュ(光州)の高等裁判所は船長に対し、1審では認められなかった殺人罪を認定し、無期懲役を言い渡しました。 1審の判決では、船長が「死亡してもしかたがない」と考えていたとまでは言えないとして殺人罪を認めず懲役36年を言い渡しましたが、28日の2審の判決でクァンジュ高等裁判所は「船長は避難を命じる船内放送の指示を出していない」としたうえで「船長が救助の役割を放棄しているのは殺人行為と同じであり、未必の故意が認められる」として殺人罪を認定しました。そして「遺族や生存者に深い悲しみを与えたうえ社会を分裂させ、国際的に韓国を失墜させた」などと述べ、イ・ジュンソク被告に無期懲役を言い渡しました。 今月16日で事故から1年となりましたが、遺族らは真相究明が十分行われていないなどとパク・クネ(朴槿恵)政