シドニー・ルメット氏=ロイター 代表作「12人の怒れる男」など多くの社会派映画で知られる米映画監督のシドニー・ルメットさんが9日、リンパ腫のため、ニューヨーク市内の自宅で死去した。86歳だった。米メディアが一斉に報じた。 フィラデルフィア出身。戦地から帰国後、テレビ局でドラマ制作で活躍した。最初の映画となった1957年の「12人」は、陪審員を描き、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した。そのほか、「ネットワーク」(76年)、「評決」(82年)などの作品がある。ニューヨークを舞台にした映画が多いことでも知られ、05年には、アカデミー名誉賞を受賞した。(ニューヨーク=田中光)