NHK「クローズアップ現代+」が8月10日に、夏季特集として「教師への暴力」をとりあげた。14日には、兵庫県内の中学校で生徒が教師にひざ蹴りを入れた事件が報道されたばかりでもある(8/14 神戸新聞)。 これまで教育界において、教師の暴力被害が議論されることはほとんどなかった。警察への通報にも、否定的な意見が多い。教師が被害に遭いながらも、なぜその事態は表だって語られることがないのだろうか。 ■暴行を受けた動画が拡散される 昨年9月下旬のこと、福岡市内の私立高校で、授業中に1年の男子生徒が新任の男性教師を暴行する動画がSNS上で拡散され、「炎上」した。 各種報道[注1]によると、授業中に生徒がタブレット端末で動画を見ていたため、教師はそのタブレットを取り上げた。すると生徒は教壇にあがり、教師の腰のあたりに背後から3回ほど蹴りを入れ、さらには教師の胸ぐらをつかんで脅したのであった。 教師はそ
【CJC】オーストラリアの「児童性的虐待に対する組織の対応特別調査委員会」は14日、これまでの調査の報告書を発表、その中で85項目に及ぶ詳細な法改定を勧告した。これに対しカトリック教会は、「告解で知った犯罪の通報義務化」勧告に対して、反対の意向を明らかにした。日豪プレスが、豪ABC放送(電子版)の報道として伝えた。 オーストラリア・カトリック司教協議会会長のメルボルン大司教デニス・ハートは、告解の守秘性は尊重されるべきだと主張。「カトリック教会における告解は、聖職者を通して信者が神と精神的に出会う場だ。これは信教の自由の重要な構成部分であり、オーストラリアのみならず幾つもの国で認められている。それ以外の場でなら、児童に対するすべての犯罪を当局に通報すべきであり、教会もその用意がある」と話している。 一方、特別調査委員会は、これまでの証言から、性的虐待の被害、加害の両者が告解でその事実を訴え
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