福岡県北九州市に住む柴崎茜さん(13)。 ユーチューバーの動画を見ることが大好きな中学2年生です。 少し恥ずかしがり屋ですが、猫や犬と遊ぶときは、はじけるような笑顔。 ただ、3年前までは誰とも会話ができない世界で生きていました。 茜さんが高度の難聴と診断されたのは3年前。10歳の頃でした。 生まれた時から「オーディトリー・ニューロパチー」という聴覚障害があったといいます。 音そのものは聞こえていても、音の情報がうまく脳に伝わらないという障害です。 当時通っていた特別支援学校の担任から「唇の動きを読んでいる。耳が聞こえていないのではないか」と指摘を受け、病院で検査を受けた結果でした。 それまで、茜さんは誰にも難聴に気付いてもらえなかったのです。