「なりたいと言って、なれるもんじゃない」――。安倍晋三首相の後継をうかがう「ポスト安倍」候補の一人、石破茂地方創生相が19日、講演会の質疑の中で女子高校生から「首相になりたいですか」と問われ、思わず心の内を披露した。 石破氏はこの日、品川女子学院(東京都)で中学1年から高校2年の約130人の生徒を前に講演。質疑で首相への意欲を問われ、「(元首相の)田中角栄さんに総理大臣は天の命令、天命がないと、なろうと思ってもなれるもんじゃないと教わった」と強調。一方で、「総理大臣は命を削る仕事。やって楽しい仕事じゃない。ただ、ならなきゃいけない時にそんなことはできないと言っちゃいけない」と、ポスト安倍への意欲もにじませた。 また、生徒会長の高校生に「人の上に立つ立場としてのアドバイス」を求められると、「リーダーはみんなに手をたたかれるわけじゃない。嫌なことでも進んでやる、人に褒めてもらおうと思わないこと