南シナ海の領有権を争うベトナム、フィリピンと中国との対立が深まっています。今週に入って中国当局の船とベトナム海上警察の船が衝突したのに続いて、フィリピン海軍が中国の漁船を拿捕するなどにわかに緊張が高まっています。南シナ海で何が起きているのか、また衝突が拡大するおそれはないか、日本にとっても他人事でなく、アメリカも強い関心をもって推移を見守っています。きょうの時論公論は南シナ海をめぐる各国の思惑と今後の展望について考えます。 こちら西沙諸島、パラセル諸島とも呼ばれている島々の近くの海域で、 【VTR:西沙諸島近くの中越船舶の衝突】 中国海警局の舶とベトナム海上警察などの船が衝突を繰り返し、今も双方のにらみ合いが続いています。ことの発端は、今月3日、中国がこの海域で海底資源の掘削作業を始めると一方的に発表したことで、ベトナム外務省によれば、掘削用の船を護衛していた中国海警局の船が、ベトナム