研究開発が支える高い技術力が日本を「再生」に導く重要なカギ 危機からの脱出と再生のために---評論家・ジャーナリスト 田原 総一朗氏 今年3月に、ソフトバンク社長の孫正義氏に会って、じっくりとお話をうかがう機会があった。「これからITはどうなるか」と尋ねたところ、「2018年という年に注目してほしい」という答えが返ってきた。現在、PCにしても他のコンピュータにしても、あくまでも人間がプログラムを作り、コンピュータがそれに沿って仕事をしているが、2018年前後の段階でコンピュータが人間の脳細胞の容量を超え、コンピュータ自身が自分で考え、プログラムを組んでいく時代になるというのだ。ここ数年、もう技術の発展はないとさえいわれている中、私は孫氏の話を聞いて、技術開発が人間の社会や生活のあり方を今後も大きく変えていくとつくづく感じた。 収益性、効率性だけを追求した結果 経営危機を招いた米国自動車産業
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