「定規とコンパスを使って作図せよ」 みなさん、学校の数学の授業でこのような問題を解いた記憶はあるでしょう。 では、定規とコンパスの代わりに折り紙を使って作図をするとどうなるでしょうか? 折り紙を使って方程式を解くという試みは、これまで多くの数学者を魅了してきました。今日は、その歩みをお伝えできればと思います。 折り紙で方程式を解くとは?そもそも、折り紙で方程式を解くとはどういうことでしょうか? 順を追って説明していきます。 図1折り紙で直交座標を引く作図問題では通常、交わる2直線の交点を求めたり、異なる2点を通る直線を定規で引いたりする操作が認められています。折り紙ではどうでしょうか? 交点を求めるのは良いとして、定規で直線を引くことに相当する操作は、次のように折り目を付けることで代用できます。 (O1) 点$${\textrm{P}_{1}}$$及び点$${\textrm{P}_{2}}