渋谷にて。グラフィティアーティストのバンクシーが監督した作品。とてもエキサイティングな映画でした。なんらかの表現を行い、それがアートとしての文脈を獲得し、芸術的表現として成立するための条件とはなにか、という興味ぶかいテーマを扱っており、結果として「アートの再定義」という主題へかなり根源的に接近しているのではないかと感じました*1。グラフィティの違法性なども刺激的だったのですが、後半の展開はより「そもそも表現とはいったい何か」というテーマに近づいていき、随所で笑いながらも納得させられました。 ある芸術作品が優れているかどうかを判断するのは、究極的には誰なのだろうか。それは批評家なのか。もしくは大衆か。どのていどのポピュラリティーを獲得できたかという数値か、あるいは作品についた価格だろうか? これは、あらためて考えてみると意外に答えの出ない問いである。表現行為とスポーツが異なるのは、表現にそも
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