米中合作「グレートウォール」のマット・デイモン、チャン・イーモゥ監督ら(写真:REX FEATURES/アフロ) 2016年、ハリウッドと中国の関係は、ますます深まった。 ハリウッドと中国の共同製作である「カンフー・パンダ3(日本未公開)」の大ヒットで新年を迎えた中国では、現在、1億5,000万ドルという、米中合作では史上最大の予算をかけたマット・デイモン主演、チャン・イーモゥ監督の「グレートウォール」(北米は来年2月、日本は来年4月公開予定)が公開中だ。大連万達(ワンダ)グループはアメリカの映画館チェーンやプロダクション会社を買いあさり、アリババはメジャースタジオの大作に積極的に投資した。 ライバルに負けないために、自分もなんとか中国とお近づきにならなければと、ハリウッドのトップは必死。その一方で、中国という特殊な市場にまつわるフラストレーションは絶えない。 そのひとつが、公開枠だ。中国