シャープは27日、エレクトロニクス分野では世界最大手のEMS(受託生産製造サービス)事業者である鴻海(ホンハイ)グループとの業務提携を発表。同グループに対する第三者割当増資による新株の発行を行なうことで合意した。これにより、鴻海グループ全体ではシャープの株式数の10%強を保有する、事実上の筆頭株主となる。 会見を行なったシャープ次期社長の奥田隆司氏(常務執行役員 海外事業本部長)は、従来までの液晶パネルの研究開発から生産、さらにパネルを使ったテレビなどの製品までを自前で手がける事業形態の見直しが必要であると述べ、鴻海グループとの協業により、鴻海の生産技術やコスト管理によって、魅力的な商品やサービスをタイムリーに市場に投入できるとした。 鴻海グループとの提携では、まず堺市にある液晶パネルの生産拠点「シャープディスプレイプロダクト(株)」(以下SDP)に対して、鴻海グループ会長の郭 台銘氏や投