2012/04/17 08:00 ユーザーの満足とビジネスバリューを“デザイン”する 本パートでは、ユーザーエクスペリエンスの改善に取り組む際に有効な開発プロセスを紹介する。業務と技術の間に折り合いをつけて、バランスのとれたITシステムを企画・開発するには、使い手と作り手が一体になって協働する体制が不可欠だ。企業情報システムにとって、「ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上」は緊急の課題である。業務とITが不可分に結びついている今日、ユーザーがストレスなく快適に業務を遂行できるようにすることは、システムが提供する価値の1つである。 ところが、開発プロジェクトにおいてUXに関する議論は全くないか、後回しにされている。UX向上によるユーザーの満足は、導入後に発生する事象であることから、開発スコープから外れてしまうのだ。ユーザーインタフェース(UI)は、システム機能が出来上がってから“かぶせる”