小板橋太郎 前日経ビジネス編集委員兼副編集長 1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク この著者の記事を見る
家電から自動車まで日本製品の競争力低下が囁かれて久しい。日経ビジネス4月15日号では、洗濯機や掃除機市場における日本勢と海外勢の激戦を描いた特集「白物家電ウォーズ」を企画。日本製品にない独自のアイデアを武器に躍進する欧米メーカーの実像を報道し、反響を呼んだ。 だが日本にも、大胆な発想でエッジの効いたユニーク製品を生産している企業は存在する。その1つが、大阪に本社を置く旭電機化成だ。現場で開発を担当し、様々なアイデア商品を生み出してきた横井正憲開発部長に話を聞いた。 (聞き手は鈴木信行) エコ製品から防災グッズ、神仏用品まで様々なアイデア商品を自社ブランドで製造販売されている。元々はプラスチック成形が主力と聞くが、まずはアイデア雑貨・電化製品市場へ進出した経緯から教えてほしい。 横井:1980年代までは自動車や家電向けのプラスチック加工が事業の柱だったが、バブル崩壊後、下請け脱却という経営陣
ツイッターやSNSをはじめとするソーシャルメディアが活況の中、マーケティング・ブランディングをはじめとする企業の情報発信の手法が大きく変わろうとしています。本セミナーでは、実際に導入・活用する際のノウハウからトラブル対応、企業としてのガイドライン作りなどのリスク管理まで、その理論と実際を体系立てた解説と企業事例でソーシャルメディア活用を考える企業の担当者が身につけておくべき知識を徹底的に提供します。 企業のソーシャルメディア活用の成功の秘訣とは。実際に導入・活用する際の考え方や実際の手法からリスク管理まで、ソーシャルメディアをビジネスで活かす勘所を、ソーシャルメディアを活用した「カンバセーショナルマーケティング」を提唱する徳力氏が、体系立てて徹底的に解説します。 誰がどのようにツイッターを始め活用するかは、その企業の目的によってまったく異なります。積極的なツイッター活用で成功し、トラブル対
札幌市で開催されている「Infinity Ventures Summit 2009 Spring」(IVS 2009)。初日はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)におけるオープン化が大きなテーマとして議論された。初日最終セッションにも登壇したSNS「GREE」を運営するグリー代表取締役社長の田中良和氏にSNSのオープン化を中心に話を聞いた。 プラットフォームオープン化のメリットとデメリットについてどう考えているか。 客観的に見ると、オープン化はコンテンツの量が豊富になるという点でメリットがある。一方で、量こそ多くなれど質が担保されるわけではない。ゲームを一つとってもそうで、たくさん面白くないゲームがあるよりは、一つ光るゲームがあればいい。 ミクシィがプラットフォームのオープン化にかじを切った。グリーはオープン化に対してどういうスタンスか。 オープン化とは何か。そこから検討すべき
そう言えば、ある社員を個人的に飲みに誘った時、「役員が揃って遅くまで仕事をしているので、夜はなかなか抜けにくいんですよ」と断られてしまったことがある。ベンチャーなのに、随分と古いことを言うものだと思った。 それもそのはず、この会社では、社長の田中良和自身が一番遅くまで居残ることも珍しくないほど、上がよく働くというのだ。 自ら「モーレツ社員」の範となる社長 毎朝8時に起きて9時半に出社、会食がなければそのまま24時くらいまで働き午前2時に就寝。プライベートの飲み会は余り好まない。土曜は役員会があるので出社。日曜は家でゴロゴロしていることが多い。田中の日常である。 グリーの社長にして、約60%の株を持つオーナー。1000億円以上の資産を有する、アジアを代表する起業家となった今でも、社員と同じ空間に机を並べ、夜遅くまで黙々と仕事をしている。要するに仕事の虫、ワーカホリックである。 そんな田中は、
生きのいい珊瑚に蝟集する熱帯魚のように金融機関や投資家が我先にとネットベンチャーに群がる時代は、とうに過去のものとなった。 よほどの将来性と堅実なビジネスモデルがなければ、証券会社はおいそれと上場の主幹事を引き受けてくれない。上場できたとして、ネットバブル崩壊とライブドア事件を経た投資家の目は相当に厳しい。 しかしこの逆風下で、グリーだけは威勢がいい。主に携帯電話向けにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とゲームを提供するサイト「GREE」を運営する、創業5年目のベンチャーだ。 グリーが東証マザーズにデビューしたのは、世界中の市場が金融危機の影響で冷え込んでいた2008年12月のこと。それでも、公募価格を大きく上回る初値が付いた。その後、株価は右肩上がりの曲線を描きながら、今年9月末には上場来高値の5330円に至った。 10月23日時点の株価は4940円。それでも上場時の倍の水
国内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス、交流サイト)最大手、ミクシィの株価が急反発している。6月29日の終値は58万9000円と、3月12日につけた年初来安値のほぼ2倍。1月7日につけた年初来高値、60万9000円をうかがう動きを見せている。 ジェットコースターのように株価が乱高下する最大の理由は、ミクシィが売上高の9割を広告収入に依存していることだ。景気が悪化すると広告の落ち込みを懸念した売りに押され、「底入れ」が期待されると揺り戻す。国内景気に対する投資家の見方を、増幅して映し出す鏡のようにも思える。 上場後初の営業減益に だが、ミクシィが直面する環境は厳しい。2009年3月期の連結売上高は120億5200万円と前期比で20%近く伸ばしたものの、営業利益は37億7100万円とほぼ横ばい。景気後退の影響から今期は初の営業減益に陥る見通しだ。 それでも株価が上昇しているのは、ミ
大星は販売店の店長に軽く会釈すると、声を潜めるようにして話し出した。 「SO503i(ソニー製の新型携帯電話機)に不具合が生じて回収することになった連絡は、もう店に届いている?」 その日、ドコモはiモードの新サービスに対応したSO503iにソフトウエアの不具合が生じたため42万台回収することを明らかにしていた。 まだ連絡が来ていない旨を店長が伝えると、「そうか、そういう大事な話は、真っ先に販売の一線に伝わるようにしないといけないな。お客さまとの大事な接点なのだから」。 遠慮がちにうなずく店長に柔らかい笑みを浮かべると、今度は、販売員の腕章をつけた女性店員に目を向け、口を開いた。 「ところで、iモードは今も売れているの?」 新規のお客の9割以上がiモード対応の機種を選ぶという話を聞くと、「そうか」と答え、心配と安心が交差したような安堵の表情を見せた。それはまるで、子供を見る父親の姿を思わせる
これまで天気情報やニュースなどの情報系コンテンツや、着うたなどのデジタルコンテンツが中心だったiメニューの公式サイトに登場した、「企業・ブランド」カテゴリー。NTTドコモでその推進を担当するコンシューマサービス部コンテンツ担当部長の原田由佳氏に、その背景にある意図や今後のビジョンについて話を伺ってきました。 機会損失を起こしているケータイサイトの現状 宮田:4月に始められた「企業・ブランド」カテゴリーにかなり力を入れられているようですが、その背景などを教えていただけますか? 原田:今やケータイのみでインターネットにアクセスするというユーザー層は、1000万人に上ります。パソコンでのインターネットと合わせて使っている6000万人を加えると、7000万人を超えるユーザーが日々のインターネットアクセスにケータイを使っていることになります。昨年から始まった検索サービスのクエリ―(キーワード)を見て
もともと、この法案を作ろうと思った背景には、この2年余りの間に選挙区で聞いて歩いた有権者の声があります。子供たちの安全確保や地域活性化のためには、情報通信インフラの整備やITスキルの育成が不可欠なのですが、その前提として安全なインターネット環境整備の必要性を実感したのです。 例えば私の選挙区の山添村は、広大な面積を持つ山間部ですが、小学校が統合されてしまい、子供たちはバスや自転車で通学しています。道中にはお店もなければ人家もない。万が一、事故が起きても公衆電話は遠く、子供の安全を考えると携帯電話は必要なのですが、不通地域が多い。アンテナ設置も着手したばかりです。 それから、親にもITのメリットを享受してもらいたいとの思いもありました。私自身がIT担当大臣として、取りまとめた「テレワーク人口倍増アクションプラン」を推進して山間部であれ離島であれ、パソコンを活用して企業や県庁の仕事を請け負える
「災害時は携帯からのアクセスが中心になるはず。早急にアクセスできるようお願いしている」(埼玉県庁)。埼玉県が2007年11月に開設したサイト「埼玉県危機管理・災害情報」が思わぬ“災害”に遭遇し、対応に苦慮している。 携帯電話からアクセス可能なこのサイト上のサービスに、最近になって、携帯から接続できないとの報告が相次いだためだ。同サイトは楽天のブログサービスを利用している。埼玉県は楽天に改善を求めたが打開策は見えていない。一部の契約者からのアクセスを制限しているのが楽天ではなく、携帯キャリア(通信事業者)だからだ。 そのキャリアの表情も冴えない。「これからはグーグルのあらゆるサービスを携帯から利用できるようにしたい」。1月24日、NTTドコモの夏野剛執行役員は、米グーグルとの携帯向けサイトの提携会見で高らかに宣言した。ところが、グーグルの幹部がいる前で、こうも説明せざるを得なかった。「グーグ
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