FA宣言し、巨人入り。プロ野球ファンはこの光景を何度見てきただろうか。育ててくれた球団からの必死の慰留を断って、カネと勝利だけを求める。それでプロ野球選手は幸せになれるのか。 補強選手はただの「傭兵」'02年に中日からFAで巨人へ移籍し、リリーフとして活躍した前田幸長(43歳)が言う。 「僕はロッテ、中日、巨人と渡り歩きましたが、巨人の年俸は破格だった。FA宣言したとき、中日は慰留してくれたんですが、提示した金額は巨人と大きく開きがあった。だから僕は移籍を決意したんです。カネに転んだといわれれば、そうかもしれない。しかしプロ野球選手にとって、年俸こそが自分の評価指標であることもわかってほしい」 だが、後に詳述するが、前田の野球人生にとって巨人入りが幸福だったかと言えば、答えは「ノー」だろう。 小笠原道大と谷佳知。球界を代表する二人のスター選手が、今年も巨人をお払い箱になった。 ある日ハム球

