「基本情報技術者試験(基本情報)」は,これまでずっと,ITエンジニアの登竜門的な資格だった。プログラマやSEに必要な基本的な知識を証明する資格として世の中に広く認知されていたし,ITベンダーが内定者や新入社員に受験させることも多い。 筆者が大学を出て「日経コンピュータ」の編集部に配属されたときも,まず周囲から薦められたのがこの資格(当時は第二種情報処理技術者試験)の受験だった。コンピュータとは関係のない学部を出たため技術的な知識が全くない筆者にとって,第二種の受験勉強はとてもよい「新人研修」だったのだ(同期と一緒に勉強会を始めたものの,結局は挫折したのだが・・・)。 その後,ITエンジニアのためのスキルアップ雑誌「日経ITプロフェッショナル」の編集部に在席しているときに,「エンジニア向けの雑誌を作る以上,最低限の技術的な知識はあったほうがいい」という理由で,初めて基本情報を受験。運良く合格