イマーシブシアター(Immersive theater)は、2000年代にロンドンから始まり、以降ニューヨークを中心に注目を集めている体験型演劇作品の総称。伝統的に「観客が客席に座り、ステージ上の演者を鑑賞する」ものであった演劇を、「観客が自ら行動し、 演者と同じ空間に同居しながら物語の一部として作品に参加する」形式へと転換し、綿密な空間設計や五感を刺激する演出を通じて、観客を物語世界に深く没入させることを特徴とする[1][2]。観客の行動ルールは作品によって異なり、パンチドランクの『Sleep No More』にみられる「自由回遊型」や、Third Rail Project[3]の『Then She Fell』にみられるような演者に誘われる「誘導型」などある。 イマーシブシアターの「イマーシブ(immersive)」は、「没入感のある」「没入型の」という意味[4]。「ステージ上(または演