立川市中心部の空き地で雑草を食べる“仕事”を任されているヤギたちが、今月から復帰した。愛らしいしぐさで立川の名物になりつつあるヤギたちの一部が体調を崩したため、そろって飼育場所を移して二カ月間休養していた。空き地を所有する地元の不動産開発会社立飛(たちひ)ホールディングス(HD)は、外部から与えられた餌が体調悪化の原因とみて注意を呼びかけている。 (加藤健太) ヤギが除草をしている空き地は、JR立川駅北口から北に四百五十メートルほどのところにあり、広さは東京ドームより一回り小さい三万九千平方メートル。立飛HDが除草代節約などのため、昨年四月から放し飼いにしている。 栃木県内の飼育施設などから借りたヤギを同社総務部への「出向扱いで採用」し、普段は同僚の総務部員五人が世話をしている。立川生まれの子ヤギもいて、通りかかった人が草を食べる姿を写真に撮るなど、人気を集めていた。