ブータンのパロ(Paro)近郊の農地で、わらを積む女性(2002年10月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/John MACDOUGALL 【10月8日 AFP】国民総生産(GNP)に代わる指数として国民の幸福度を測る「国民総幸福量(GNH)」を掲げていることで知られるヒマラヤ山脈の王国ブータンが、世界初となる国産農産物と食品の100%オーガニック(有機農業)化を目指している。 仏教を国教とし、中国とインドに挟まれた小国のブータンが進める経済開発は、世界でも珍しい環境保護と精神の健全性に重点を置いたものだ。海外からは、こうしたブータンの姿勢をうらやむ向きもある。 このほど発表されたオーガニック100%計画は、今後10年間で農産物栽培における化学肥料や農薬の使用を段階的に削減し、最終的に同国の主食である小麦やジャガイモ、果物を完全な有機農産物とすることを目指すもの。 首都ティンプー(Thi