3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言 マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。 バックナンバー一覧 「日本では誰もが経済の話をする。だが、日本にとって最大の問題は社会のほうである。この50年に及ぶ経済の成功をもたらしたものは、社会的な制度、政策、慣行だった。その典型が系列であり、終身雇用、輸出戦略、官民協調だった」(『ネクスト・ソサエティ』) それらのものは、日本の古くからの伝統として片付けられることがある。間違いである。ドラッカーは、それらのものは、初めて日本を訪れた1950年代にはまだ生まれていなかったという。じつは、それらの経営手法を制度化した戦後財界人を後押ししたのが、ドラッカー、デミング、ジュランだった。 日本の社会に根ざしたものではあった。だから成功した。戦後の荒廃から今日