旧南海、旧近鉄の電車を両脇に従え、最後の勇姿をファンに見せる旧京阪3000系(中央)=島田市の新金谷駅 運転終了を控える大井川鉄道(島田市)の旧京阪特急3000系電車(愛称・テレビカー)の貸し切りツアーが9日、同市と川根本町の本線で行われた。ファン約70人が新金谷―千頭間を往復し、引退を惜しんだ。 この日は1月から4回行われた貸し切りツアーの最終回。京都や大阪、兵庫などから大勢のファンが訪れ、最後の乗車や写真撮影を楽しんだ。4回で計約300人が参加した。運転終了は14日。 新金谷駅ではテレビカーを挟んで旧近鉄16000系、旧南海21000系が横一列に並ぶ場面も。関西ファン垂ぜんの“夢の共演”で花道を飾った。 大阪出身の会社員(39)=東京都=は「10年ほど前にSLを見に来たら子供のころ乗っていたテレビカーと思わぬ再会ができて懐かしかった。以来、大鉄によく来ていたが、引退と聞いて寂しい